2009,08,03, Monday
8月3日
7月の健康福祉委員会で介護の人材不足解消に関する陳情がよせられ議論しました。それに関連して報告します。
国がこの間2度も介護報酬を引き下げ(計4・7%カット)たことにより、介護を担う人材不足は深刻になっています。人材確保策は一刻も猶予できない課題です。国は、09年度介護報酬を3%アップしましたが、実態は、在宅系は1・3%、施設系は1・7%のアップにとどまっているとのことで、中には逆に単価が下がっているサービスもあり、決して介護職の労働環境はよくなっているとはいえません。
またさまざまな加算措置がつきましたが、条件つきのため、小さい事業所では加算がとれず、大きい事業所でもサービス量を増やそうとすると利用料が増えるため、加算措置をやめたところもあると聞きます。他都市でも下記のように自治体独自の取り組みが進められる中、本市でも対策が急がれます。
自治体の人材確保策のとりくみ(抜粋)
・千代田区では介護施設の非正規職員の正規化、パート職員の時給引き上げ などの費用補助等。
・品川区では介護福祉養成学校を受ける生徒に奨学金。
・練馬区では新規雇用者の資格所得費と人件費の助成。
・武蔵野市はヘルパー養成講座の8割キャッシュバック、
・横浜市はヘルパー養成講座の半額補助4万円、低所得者は全額8万円補助。新規雇用者の人件費補助を事業所に。
民間で行うヘルパー養成講座にも受講料補助を実施すべき
横浜市では、ヘルパー1000人確保作戦として5千万円の予算を組み、すでに上記のような取り組みをしています。本市も直ちに、受講料補助と人件費補助を実施すべきです。
本市は3年間で500人の新規のヘルパー確保(本市で就労)をめざし、国の緊急雇用創出事業基金の積み増しを活用し、地域雇用推進事業として受講料補助に取りくむことに。
限られた事業所の受講者のみ対象ではなく、広く公平に補助されるようさらに取りくんでいきたいと思います。