2008,01,26, Saturday
「高津9条の会」で、珍しい企画があり、参加しました。中国・雲南の山間部の少数民族の子どもたちが、貧しさから義務教育も満足に受けられない状況を知り、継続的な援助をする活動に参加しておられるSさんと、バングラデシュのスラム街地域に学校建設の支援活動を行なう活動に参加しておられるkさんからお話を聞きました。
Sさんは、昨年秋に、支援している子どもたちに会ってこられたとのことです。現地の子ども達の目が本当に輝いていて、「社会のために、家族のために勉強していきたい」「自分も将来、貧しい子どもたちを救う人になりたい」という発言を聞いて、元気をもらってきた。日本の子どもたちの目の輝きはどうだろうかと、いわれました。
Kさんも現地に行かれた経験を話してくださいました。学校は1階が教室で2階が寮になっていて、学校から100キロ、200キロはなれた地域の子供たちが寝泊りするベットが置かれている。お金を払える子にはご飯にスープがかけられるが、払えない子にはスープがないという子どもたちが一緒に食事をしている状況に胸が痛む思いをした。学校の先生は勉強を教えるときに「ゆっくりでいいよ」といつも声をかけていた。この「ゆっくりでいいよ」の言葉は本当に優しい言葉で、子ども達の目が輝いていたといわれました。
日本の子ども達の目は輝いているだろうか、先生は「ゆっくりでいいよ」と声をかけ励ましているだろうか・・・とお話を聞きながら、日本の教育と教育現場のことを考えていました。目の輝きと「ゆっくりでいいよ」ということばは教育の原点だなと思いました。
そして、先日勉強してきた愛知県の犬山市の教育について、改めて考えていました。
犬山市は全国学力テストを行なわない唯一の自治体です。その教育の原点は子どもの人格の形成と学力の保障であり、競争ではなく共生、共同の営みのなかで、そのことは達成されると課長さんが強調されていました。こどもとこども、こどもと教師、教師と教師が豊かな人間関係を結ぶなかで、人格も学力も育つ、本当にそうだと思いま
競争、競争で子どもたちに本当に学ぶ喜びや本当の学力が育つのか。そして教師の人事評価も競争原理のなかで行なわれれば、ひずみも生まれ、教育現場から目の輝きが失われていくのではないだろうか・・・・
貧困と教育を考えるとき、やっぱり日本はすばらしい憲法がある。しっかり守り活かして行くことが必要だ・・・と私はそのことをやはり強調したいと思いました。