9月1日、精神障害者家族会・あやめ会の代表のみなさんがたから、要望をおききしました。毎年、この時期には市内の各団体のみなさんは市長への来年度の要望書を提出します。私たちの議員団も当事者のみなさんがたから、実態をお聞きし、来年度の要望書に反映したり、議会で取り上げたりして要望実現に力を尽くします。
いちばんの要望は精神障害者も「重度障害者医療費助成制度」の対象にしてほしいというものです。重度障害者医療費助成制度の対象は身体障害者と知的障害者に限られ、精神障害者は対象からはずされています。そのため精神障害の方は一生お薬を飲み続けなければならず、医療費の負担は大変大きいのに対象外なのです。障害の症状のために仕事になかなかつけず、また精神障害があるといっただけで就労から除外される実態があるということです。したがって就労率は3障害のなかでも最も低く低所得者が多いのです。1級・2級の手帳を持つ精神障害者をぜひ対象にいれてほしいという切実な要望です。
しかも、自立支援法で、3障害を一緒の制度にしたといいながら、いまだ医療費助成制度の対象になっておらず格差がひどいのは納得がいかないと言うみなさんの訴えはもっともだとおもいます。
現在、各区に1か所の精神障害者対象の地域生活支援センターがあり、障害をもつ方や家族の相談支援や居場所になっています。私の知っている方も、そこでスタッフや仲間に支えられ随分精神状態が安定していると聞いています。
同時にそうしたところにいくことができない引きこもり等の方々に対し、どう支援するのかも重要な課題となっています。家族会としては区ごとにある保健福祉センターによる家庭訪問や家族への対応をさらに充実してほしいというのも強い憂い要望でした。
実態は、区ごとでちがう面もあるようですが、家族が訪問してほしいと申し出をしない限りきてもらえないことが多いと言うことです。当事者や家族だけでは解決できない、背負いきれず支援の手を待っている方に、専門知識や情報を持つ人の支援が必要です。
今、障害者のみならずひとり住まいの高齢者に対しても保健師さん等が家庭訪問がなかなか出来なくなっています。人員を増やしきめこまやかなやさしい支援体制が本当に必要だと思います。これからも障害者支援の充実にとりくんでいきます。