9月27日の決算審査特別委員会で、東急の高架下への駐輪場の増設について質問しました。
二子新地駅高架下への駐輪場の早期増設を
二子新地駅周辺の放置自転車は多摩沿線の側道を中心に、市の行った今年の6月調査によると795台です狭い道路にびっしり置かれています。〔写真左諏訪側・右二子神社側〕
駅周辺の道路は大変狭く、バス便がないので通勤、通学のための自転車の乗り入れが大変多く、駐輪場に入れている自転車と放置自転車を合わせると約1500台、高津駅の約2倍にのぼります。
東急電鉄は、当初計画のうち、台数1040台、バイク20台収容できる「二子新地駅西口駐輪場」〔写真〕を昨年の7月に開設しましたが、駅前道路を挟んだ多摩川よりの高架下の整備(800台の予定)がおくれているため、工事着手がいつ頃になるのか質問しました。また西口駐輪場の利用率は約7割ほどですが、今後の二子新地駅周辺の自転車対策について質問しました。 〔写真は東急高架下、駐輪場〕
▲ 建設緑政局長は「東急から現在、駐輪場予定地の近隣住民との調整に時間を要し ており、調整が終了次第、整備に着手する予定と伺っている。引き続き東急電鉄に対し、早期の整備を強く要望していく。」また「二子新地駅西口駐輪場を開設したことから、来年度中の放置自転車禁止区域の指定に向けて関係局区や関係団体と連携しとりくんでいく」と答えました。
溝の口駅周辺の駐輪場の増設と自転車対策について
午前9時台の調査で、溝の口駅への乗り入れ自転車台数は2009年6月調査の5853台から今年度6227台に増えました。増えたのは、大井町線の溝の口駅への延伸の影響と思います。9時の時点ですでに駐輪場は110%の利用率で放置自転車は360台ですから、この時点で通勤・通学者の駐輪場が不足していることになります。
さらに9時以降に通勤者と買い物客等の自転車が加わり、ぽれぽれ通りを始め、丸井側、溝の口駅前商店街、中央商店街,スズラン通りなどにびっしり自転車がおかれて歩行者が難儀をすることもしばしばです。 〔午前9時前の写真〕
夜の8時台になってもさほど放置自転車は減らないということは、通勤者等の自転車が多数を占めていると思います。
〔午後8時頃の写真〕
商店街の有線放送で放置をしないよう呼びかけていますが空きのある駐輪場は見当たりません。 当初東急が示した駐輪場の増設案のように、より駅に近い東急高架下に「920台+α」の早期整備を求めました。
・東急との協議と整備の時期のめどについて ・商店街周辺の道路の安全性の確保と放置自転車対策としての09年度の取り組みと課題、今後の対応を質問しました。
▲ 建設緑政局長は「東急電鉄から、H23年度内の工事着手を目指したいとの回答をうけた」
「H21年度に国の緊急雇用創出事業を活用し、整理誘導員を前年度の5名体制から10名体制に増やし放置自転車対策に取り組んだ」「溝の口周辺に新たな駐輪場用地の確保が困難な状況であることから、東急高架下への早期整備をされるよう引き続き東急電鉄と協議・調整を進める」と答えました。
○H23年度内の工事着手をめざしたいと東急が答えたということですが、国の緊急雇用創出事業もH23年度までの事業ですから、駐輪場がH23年度中に完了しないと大変なことになります。建物と比べれば短期間で整備できることから、+α分の増設分も含め、可能なところからの早期着手をするよう東急との協議・調整を要望しました。また溝の口駅については、調査時間を9時台のみでなく日中とか夕方の時間帯の調査も行うよう求めました。
また商店街振興策としても対策が求められます
▲ 経済労働局長は「H20年度まで、生活コア商業活性化支援事業として、商店街の買い物客の自転車の駐輪場への誘導や買い物しやすい歩行空間を確保するための、整理員の任用などに、商店街が主体的に取りくむ際に支援を行ってきた」「今後について、商店街魅力アップ支援事業において、地域の課題解決等を目的として実施する自転車対策等の支援を対象としているので川崎市商店街連合会との連携などにより周知の強化を図っていく」と答えました。
○ 商店街魅力アップ支援事業は、イベント事業への支援も含まれますが、どちらかを選択しなければならない事業です。商店街活性化のために商店街や地域の実情によっては併用できるような検討を要望しました。