ご案内をいただき参加しました。保育のつどいは、「1万人に1か所の保育園を!」という願いがかない、川崎 に100箇所の保育園が出来たことを記念して1979年に第1回が開催され、今年で33回目をむかえるとのことです。川崎で子育てに関わっている誰もが参加でき、こどもたちのすこやかな成長を願い,日々の子育ての悩み,思いを本音で話し合える場として毎年いろいろなテーマではなしあってきたとのことです。
子育てをめぐる状況が厳しくなる中、継続してきた力はすごいと思います。参加議員として挨拶させていただきました。
私は「保育のつどいは『語り合おう、こどもたちの明日を!広げよう子育ての輪を』をスローガンとしているということです。子どもたちの明日がどうなるのか、私が今いちばん心配しているのは、新政権が今年の通常国会で法案を提出しようと検討中の「こども子育て新システム」です。
保育所と幼稚園をともに廃止し、幼保一体化した新しい「こども園」をつくり、「すべての子に充実した幼児教育・保育を提供するため」としていますが、一体何をもたらすのか。 幼稚園や保育関係者から異議が上げられ、まだまだ流動的ではありますが、しっかりみなければならないと思います。
*現行の保育制度は、
●児童福祉法で国や市町村の保育の実施義務―「公的責任」が明確に位置づけられ、
●「保育所最低基準」で、これ以下にさがってはならないと職員の配置基準や保育室の面積が定められています。
●保育料も保護者の所得におうじた「応能負担」を原則としています。「公的責任」「最低基準」「応能負担」という福祉の3つの必要条件を柱とした保育制度です。
*ところが、増加する待機児童問題は必要な保育所整備の遅れが原因なのに、制度が悪いからだといって、新しいシステムをつくるとしています。
*新システムは
公的責任を大幅に後退させ、保育をビジネスチャンスとして市場化させる。
*入所は直接契約で、入所できないのも自己責任とする。
*保育料は応益負担とする
*最低基準について、参酌基準をもうけ、地方で条例化してもよしとするなどです。
こうなると
*私は、こどもの発達保障、保護者の就労保障、保育労働者の労働条件を守るという3本柱の、どの一つも欠くことが出来ないと思いますが、これらがくずれてしまうのではないかととても危惧しています。
川崎市仮称保育基本計画にも、この新システムについて「国の動向を注視し検討する」と明記されています。是非大いに議論し、こどもたちの明日を語り合い、今、現場からもそして親の立場からも国や市に声をあげて言ってほしいと思います。
33回目の保育のつどいの成功と、困難なこともあるかと思いますが、今後の継続を是非、お願いします。」と挨拶させていただきました。