このまちレポート

溝の口繁華街を5・3ピースパレード

2011年5月3日

今年で4回目の5・3ピースパレードが行われ、私も参加しました。こいのぼりが泳ぐ久本薬医門公園に集合し、その後、溝口の商店街を歩きました。

CIMG1246                                    沖縄エイサ隊
今日で64回目の憲法記念日は、未曾有の大震災と史上最悪というべき原発事故のなかで迎えました。大震災で亡くなった人と行方不明者が2万5千人を超し、いまだに13万人近くの方々が避難所などで不便な生活を余儀なくされています。

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           横断幕「武力で平和は守れない」           パレード 

一日も早く、被災者の生活再建と被災地の地域社会の再建がなされなければなりません。被災地の復興の主役になるのは、被災した住民自身と自治体です。「計画は住民合意で、実施は市町村が主体に、財源は国が責任を持つ」という原則を貫くことが必要です。国が上から押し付けるべきではありません。

被災地では、住宅だけでなく農地や漁船、店舗や工場などが広範囲で破壊され、仕事や働く場が失われた状態です。多くの高齢者が健康の不安をかかえ、介護や医療の心配が増しています。子どもたちも、新学期が始まっていますが、大きな不安とストレスをかかえています。地震や津波で助かった命が「震災関連死」などで損なわれないよう避難所での生活を改善することも急務です。
原発事故の被害を、国の責任で東電に賠償させることも必要です。

日本の憲法は、戦争放棄した9条をはじめ、基本的人権を「侵すことができない永久の権利(11条)と定めています。
「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については(中略)最大の尊重を必要とする」(13条)、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」(25条)と明記し、国は「すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない(同)と義務づけています。

今日のパレード前のつどいでは、宮城県に医療支援に行ってきた医療従事者のかたの話や、避難所を廻り、歌とフルートで元気を届けてこられた湊あいこさんの、演奏がありました。湊さんは、歌と演奏のあと、現地の様子をはなされ、最後に「被災地に憲法を!」と結びました。憲法を生かしてこそ被災者の願いに応えられる、私もそう思います。