東日本大震災で液状化した千葉の浦安の様子は新聞で見て驚きましたが、川崎臨海部の埋立地でも液状化被害がおきていることを、川崎区の議員から地震のあとで聞いていました。
5月10日、議員団として液状化の実態を視察しました。液状化をみたのは初めてです。
浮島町公園では、市民の手で維持管理されている市民健康の森「海風の森」一角で液状化が起きました。公園の遊歩道はなみうち、亀裂から噴出した地中の土砂で緑の草地や茶色の地面がすっかり覆われ、灰白色のさらさらの砂地になっていました。
東扇島を通る国道沿いの歩道では、道路がすっかり陥没し、生垣の根元から50センチ以上も陥没しました。まるで、生垣のほうが浮き上がったかのように見えるのですから驚きです。
東扇島西公園の広場では、地震の揺れで、ブロックを敷き詰めた広場に、亀裂や段差が生じていました。60センチほどの段差をのぞきこむと、土砂が流出した跡は、大きな空洞になり、ちいさな子どもが落ち込むと大変危険です。石垣の展望台も傾いて波打っていま
震度5強でこれだけの液状化が起きました。大地震が直撃した場合、川崎臨海部の液状化はどうなるのだろうかと心配です。
臨海部には、原油や天然ガスが何万キロリットルも入ったタンクが林立していますが、大地震が直撃した場合、有毒ガスもれや火災の発生が想定されるのですから大変な危険ととなりあわせです。
液状化対策、津波対策をきちんと行うことが安全対策上必要なことを痛感しながら帰りました。