5月13日、共産党議員団は東日本大震災の避難所になっている「とどろきアリーナ」で、避難生活をされている方々を訪問し、お話をお聞きしました。
現在、81人の方が生活されています。私がお話を伺ったのは、南相馬市の方々でした。 はじめに伺ったお母さんは、4歳、中学生、高校生の3人のお子さんと介護が必要な高齢者2人の6人家族でした。お父さんは、仙台でお仕事をされているとのことです。食べるためには家族ばらばらでも今は仕方ないといわれていました。この日は近くの施設にデイサービスに週2回行けるようになり、高齢者の方はお留守でした。高校生の方は中退されたということです。4歳のお子さんは100円なのでこれしか買えなかったとお水をお母さんに差し出していました。3人でおでかけになる時でしたので手短にお話をお聞きしました。一番の不安はお金がないということ、4歳のお子さんを保育園に入れさせたくても保育料が払えない。これから先の不安は計り知れません。高校生のかたもとても気になるところです。
もうお1人のお母さんは、小学生と二人暮らし。一番は住める場所がほしいということです。お子さんは、少し前まで川崎に住んでいた時に通っていた学校に行っているそうです。市営住宅があたったけれど、学区外になってしまうので、学区外の通学を認めてほしいといったけれど、だめだったので、市営住宅を断らざるをえなかった。
最後にお話を聞いた、お1人で避難されている方は、仕事を捜しに連日のようにハローワークに行き、面接もたくさんしたけれども、まだみつからない。早く仕事につきたい。市が行う短期の臨時の仕事では、期限がくれば、またいちから仕事を探さなければならない。その時は1歳年をとり、仕事をよりみつけずらくなるだけ、長く働ける仕事をみつけたい。
原発事故は、仕事も住む家も学校も友達も故郷も奪っています。原発事故がなければ、このような不安で、不自由な避難生活をしなくてもよいのですから、早く東電は賠償をすべきです。被災されている方々は,共通の問題と同時に、個々によって、抱える問題がちがいます。生活費の問題、雇用や住まいの問題、学校の問題、医療や介護の問題、乳幼児の問題など、まずは総合的な相談窓口をアリーナに設けるべきと思いました。正確な情報が届かない問題も改善すべきです。被災者の立場に立って親身になってまずは困っていること、不安に思っていることをお聞きし、具体的な解決策を示す支援が必要と痛感しました。
臨時議会が5月23,24日に、続いて6月議会が6月中旬から7月初旬まで開催されます。そのなかに盛り込んでいきたいと思います。
臨時議会では、被災地・被災者等への支援、地震により損傷した公共施設の補修、初動体制等のいっそうの強化、中小企業の資金繰りの支援、節電の取り組みなど、早急に実施する必要の在るものについての必要経費予算総額6億6千800万円を計上する補正予算が提案され、その審議が行われます。
現在、私達は、団挙げてその準備にとりかかっています。