本市の公立学校には,現在43校に太陽光発電設備が設置されています。6月7日、その中で最大の100キロワットの発電量設備を設置している西丸子小学校を、視察しました。
まず正面入り口に、応募で選ばれた児童のデザインによるかわいい「太陽光発電量表示パネル」が設置され,発電量が瞬時に表示されていました。見ている間に,発電量がかわっていきます。
さらに入り口の階段をおりると太陽光ゲートがあり、そこにもパネルが、さらに教室の窓がわの壁のひさしにもパネルがびっしりでした。
3棟ある校舎の屋上にもパネルが設置され,発電した電力は学校内で使用し,不足分は東電から買い、電力が余った場合は東京電力へ売電するとのこと,西丸子小学校の最大電力消費量は109キロワットということですから,不足分はわずかです。夏休み等長期の休みの時は売電量も多くなります。
停電時は、職員室と保健室の専用コンセントから非常用電源として使用できるそうですから,災害時にもこれは心強い。
また専用の太陽光発電設備で発電した電気を電力貯蔵用リチウムイオン電池に蓄電し(容量10KWh)、停電時には非常用電源として利用するとのことです。
この設備のあるのは、かつての昇降口を改修して整備された「環境学習室」です。ちなみに東日本大震災のときは、この学習室だけが電気がついていて、児童引き取りの最後までの間、ここで過ごしたそうです。
こうした設備は、国のスクールニューデール構想による公付金を受けて設置、事業費は2億円余、国が2分の一、市の一般財源が100万円余、残りは市債とのことです。このニューデール構想による補正予算で中丸子小のほかに,10キロワットを24校設置、10キロワットですと1校あたり約2800万円、取り付け工事は地元業者に発注したそうです。
この設備を設置するには、10キロワットでも100平方メートルないと乗らないそうです。
校舎が南向きで、周囲に高い建物や山がないという条件が必要とのことです。中丸子小学校はうってつけの学校だと,多摩川をマラソンしていたまちつくり局の職員が気づいたとのことでした。
教育委員会は、今後、公立学校の改築の際には,太陽光発電を設置していきたいということです。