昨年12月3日の集中豪雨により,突如床上浸水被害をもたらした二ヶ領用水本川ですが、12月議会で原因究明と被災者支援について質問、建設緑政局長は「降雨量と浸水の関係,水門の自動開閉システムについて、学識経験者も入った調査委員会で審議し,今年3月末までにその結果を取りまとめると答えていました。
遅れている調査委員会の結果とりまとめ
しかし,すでに梅雨期にはいり、台風シーズンがやってくるのに,結果のとりまとめがまだです。
なぜおくれているのか、いつまでにだすのか、調査委員会での検討項目と検討状況について、再発防止の応急策、水門の自動操作の設定を現在どうしているのか、これからの集中豪雨にそなえての応急対策をとるべきと質問、また、過去5年間に12月3日と同様な降雨量があったか質問しました。
浸水の原因究明と今後の浸水対策の基本的考え方を検討中
○ 建設緑政局長は「これまで調査検討委員会を計3回開催したが、水門付近の水流の変化の確認や,大雨時の水門動作の実証実験など,原因究明に必要な事実を確認するために、不測の日数を要している。可能な限り早く結果を取りまとめていく。委員会の検討項目は,浸水状況や降雨についての事実関係の検証を行うとともに水門の自動操作や浸水原因についてのデータ分析をすすめ、あわせて、今後の浸水対策の基本的な考え方についても検討をすすめている。」と答弁しました。
再発防止に向けた応急対策について
○ また再発防止に向けた応急策は、台風など大雨が予想される場合には,事前に水門を開門している。水門の自動操作については、水位が3,75mを超えて一定時間が経過すると開門するよう設定していたが、不測の事態に備え,当面の措置として,水門の待機時間を短く設定したところ。今後の集中豪雨に備えた応急策について、職員が気象情報に基づき,緊急パトロールを実施し,深夜や早朝の緊急連絡網の再点検を実施、さらに、突発的な豪雨に対して,現在、河川維持にかかる契約をしている業者に緊急パトロールや水門操作を実施するよう指示している」と答えました。
○過去5年間に短時間の多量の豪雨(12月3日は10分間に21ミリ)は平成18年7月15日と平成21年8月24日にあった」と答弁。
私は過去二回同じような降り方があったのだから、今回の降雨は想定外ではありません。過去2回とも、水門操作は半自動でしたが浸水はおこっていません。今回の浸水の原因究明としっかりした浸水対策をとることを要望しました。