私は,この質問に先立ち,仮設校舎への通学路が、遠い上に,狭くて危険な箇所があることから安全対策が心配という方
々の意見から,実際に一番遠くて急坂をおりてまたさらに急坂を上るという子母口富士見台から、蟹ヶ谷四方嶺まで、域の方々と実際に歩いてみました。歩いてみて本当に良かったと思っています。その時みなさんからでた意見も主張しながら質問に望みました。
今回、私は教育長との質疑をとおし下記の主張をしました。
①・川崎市再生フロンティアプラン第2期実行計画にしっかり盛り込まれていた分離新設方針を大きく転換する場合、市民への説明と周知,意見の把握を行うべき。住民説明会を地区ごとに開催すること、さらに保育園、幼稚園保護者への説明会の開催を。数年待っても分離新設が良いのか,合築に賛成なのか等,方針転換についての賛否や疑問、心配なども問うアンケートの実施をすべき。
②・分離後の子母口小学校では,施設にゆとりが生じるものの老朽化した余裕教室が残り、近い将来全面改築が必要になることや、東橘中学校の施設狭隘化は、はじめからわかっていた課題であり、2校についても改築など施設整備計画を立てて進めるべきです。この課題のために、分離新設をやめて一挙に合築しようとするものだ。
子母口小学校の過大規模解消のために分離新設する計画なのに、小中合築で2000人規模の超過大規模校になる。過大規模解消にならなくてよいのか。
6歳から15歳の成長発達が大きく違うのに合築で本当に教育環境がよいといえるのか。
③・子母口小学校1109名中蟹ヶ谷地区から422名の児童生徒が子母口小に通学しているが、蟹ヶ谷地域は広い地域であり、本来、一つの学区として小学校が必要。高津区は実行計画でも2035年まで人口増加が続くと予想していて、今後,久地小学校やはるひの小中学校のように、推計を大きく超えた児童生徒の増加や少人数学級の可能性を考えたとき,合築整備では対応できなくなる。長期的に考えるべきであり、蟹ヶ谷地区に新設小学校は必要だ。 等です。
実行計画では,2010年度の取り組みとして分離新設校について全体スケジュールおよび基本構想の策定に着手するとなっていましたが、まとめたのは合築の基本構想でした。
教育委員会のとった子母口小、東橘中、久末小の保護者向けアンケートは,新しい東橘中学校に期待するものは何か,3校の小中連携を進める上で特に関心のあるものはなにかなど、見た保護者は,これはもう決まったことだという印象しか持てない,最初から合築ありきのアンケートでした。
今後の児童生徒の推計は平成28年度まででていますが、推計を大きく超えた久地小学校やはるひの小中学校は隣に用地を確保し学校を増築できたから良いけど,子母口では困難です。私の質問に、教育長は、「より的確に児童生徒の予測を行い,基本設計,実施設計に反映させる。また少人数学級については国の動向を注視する」という答弁でしたが,本当に大丈夫か,やはり長期的視野で考えるべきと思います。
前年度まで児童数が市内で1位だった子母口小学校は、今年度市内で2番目になりました。1位はおとなりの橘小学校。東橘中学校は、4位でしたが、おとなり橘中学校と同数3位となりました。いずれにしてもおとなり橘小、橘中の学区の児童生徒も増加しているのです。
いずれにしても,学校は教育の要,地域のコミュニティーの核です。教育観点からも,児童増加等からも長期的展望にたって考え計画すべきです。