●新年度も申し込んでも入れないこどもが2000人超す
保育緊急5カ年計画が示されて、最初の認可保育園の入所選考が行なわれ、2月下旬に、新規に申請した家庭に決定通知書が配送されました。
新規の入所申請者は5、290人、そのうち不承諾数〈入所できなかった人〉は2、05 4人に上り、不承諾は昨年より116人も増えてしまいました。
●緊急5ヵ年計画の前倒しと見直しが必要ではないかと質問
市は、このことをどう受け止めるのか。当初計画どおり、4月にAランク,Bランクの待機児は本当に解消できるのか。できない場合の対策をどうするのか。保育緊急5ヵ年計画を前倒しして、計画の見直しをするべきだと代表質問で質問しました。
●「調査結果を分析し必要に応じ前倒しの検討も行なう」局長答弁
健康福祉局長は「入所不承諾数の増加は、低年齢児を中心に保育ニーズが引き続き増大していることによるものと考える」
「現在、申請に対する内定及び不承諾の状況について、詳細に分析している。その結果を踏まえ、必要に応じて『保育緊急5カ年計画』における事業の前倒しの検討など、柔軟な対応を図っていきたい」と答えました。
入所不承諾の通知が届くと、4月までの1ヶ月間で、おなかま保育室や認定保育園、かわさき保育室、地域保育園、保育ママさんなど、お子さんの預け先を探さなければならず、それは大変な気苦労です。やむを得ず、仕事をやめることや育児休業明けの職場復帰の断念を、一度は深刻に考えたという方々が大勢います。こうした受け入れ先もあまり増えているわけではないので、4月時点できちんと入園先が確保されているかとても心配です。計画の前倒しとやはり、認可保育園の緊急増設が必要です。
● 入所選考基準の矛盾も意見がよせられました。
自営業の場合、中心者と協力者に区別され、夫婦で働いている場合、就労時間が同じでも妻が協力者とみなされれば世帯としてBランク以下と判定され、入所が現状では厳しくなるという実態について、「食堂には刃物もあるし火も使い危険度の高いところで子育てするのは無理があるのに、同じ土俵にも乗れない」という訴えがありました。また「デパートの開店10時から、こどものお迎えがあるので17時までの就労時間だとBランクになってしまう。」などなど、本来、こんなに詳細な選考基準や指数形式を取らなくても、入所できなければならないのです。
健康福祉局長は「就労実態を把握してより実態に即した選考が行なえるようにしていきたい」と答えました。
市は現在、ランク別、年齢別の不承諾の状況を調査中とのことですから、結果がでしだい、分析して、これからも、一刻も早く待機児が解消できるよう取り組んでいきたいと思います。