このまちで子育て

新年度予算で子育て支援は充実されるのか その1、小児医療費助成制度

2012年3月13日

予算議会があっという間に終わろうとしています。代表質問が2月28,29日、予算審査特別委員会が4日間、各常任委員会が3日間の日程が終了し、いつもながら大きな山を3つ、4つ越え、あとは最終日3月15日を残すのみとなりました。
私たちは,その山をひとつずつ越えるのに、議員団で調査を行い、議論を重ねてのぞみます。新年度の予算に市民のくらしや防災、福祉や教育、医療や子育てなどが充実されているのか、切実な要望がどう反映されているのか調査し、提案も行いながら質問します。議会最終日には、私たちの議員団では、むだ使いをやめれば市民の暮らしを守る予算の組み方ができるという「予算の組み替え動議」を行います。

安心して子育てができる川崎のための予算になっているのか、いつもその前進に取り組んでいる3つの課題についての報告です。  doctor_illust04_07

小児医療費助成制度が9月から小学校1年生まで拡充されます
川崎市は、これまで小学校に上がる前まで、所得制限ありで通院の医療費が無料でした。お隣東京都では中学3年生まで、所得制限なしで無料化されています。政令市ではすでにさいたま市、浜松市、名古屋市、堺市では中学校卒業まで、神戸市では小学校卒業まで拡充しています。新年度予算では静岡市や大阪市が中学卒業まで、京都市でも小学校卒業まで拡充するとのことです。

市長は2010年6月議会で「通院対象の拡大ができる様検討する」と答弁していました。
ところが新年度予算案では小学校1年生までわずか1歳ひきあげただけです。
子ども本部が要求したのは、小学校卒業までだったのに、1歳分の引き上げにとどまりました。

市長は、任期中に拡充を公約していたのに、「まさか、今回の1歳分の年齢引き上げで終わりではないでしょうね」という声が多数寄せられています。任期中に1年生以上の拡大を考えているのかについて、市長は「子育て支援の一層の充実のために今後も引き続き拡充に向けた検討を進めてまいりたい。」と答弁しました。私たちは、引き続き、中学3年生までの拡充を求めていきます。