このまちで子育て

その3、保育園は暮らしを支えるセーフティーネット

2012年3月16日

今年の認可保育所の入所状況はどうでしょうか。

●不承諾が約2700
人も kigae2_s
2月の半ば、2012年4月入所申請者に内定通知が、発送されました。新規の申請者7,232人(昨年6577人)、内定数は4,533人(昨年4051人)、不承諾数は2,699人(2526人)にのぼり、新規の申請が昨年よりも655人も増えました。不承諾率は37,3%(38,4%)で昨年度とほとんど変わりありません。不承諾通知を受け取った方は、4月1日までにお仲間保育室,かわさき保育室、認定保育園、地域保育園、保育ままさんを必死になって見つけなければ、仕事につくことができません。こうした厳しい実態はここ数年続いています。

一刻でも早く仕事に就きたい。育児休業明けの仕事復帰が近づいているのに入所できなかったなど、大変な状況です。子育て世代の雇用実態は厳しく非正規化と減収が進む中、保育所は暮らしのセーフティーネットの役割をますます増しています。今まさに保活といわれるほどの厳しさです。

●2012年度の整備計画
川崎市は、現在「第2期保育基本計画」のもとで保育所の整備等を進めています。2011年度から2013年度の3年間で4,000人の定員増をはかるという計画で、2012年4月時の認可保育園の定員数は、認可保育園の新設等で昨年より1,585人増え17,490人になります。2012年度中には、小規模の30人定員も含め、1435人の定員増を図る計画ですが実態にはまだまだ追いついていないというのが現状です。

●マッチング事業として4か所整
この計画に、共産党市議団が提案してきた土地所有者と保育園の事業者とのマッティング事業が初めて4か所の整備計画として盛り込まれました。また公有地を活用する提案も新年度、宮前区野川の国有地に60名定員が、宮前区土橋に市有地貸与型の240人定員が整備されます。
高津区では,溝口2丁目地内に民有地活用型の120人定員が整備されます。
しかし、さきほど触れたように、まだまだたりません。

2012年度の整備について、共産党の代表質問での提案
2期保育基本計画の保育所整備数の引き上げができないか
・2012年度の小規模保育園の整備を可能な限り前倒しして年度途中に開設すること、
・私たちは、緊急5カ年計画で地域保育園から認定保育園の認定を中止した時から、ずっと認定保育園の認定を復活すべきと求めてきましたが、新年度、4年ぶりに認定が復活し、9か所新たに認定することが含まれました。待機児解消のため、入所児童の処遇改善のためにも早く認定すべきと求めました。
・認可外保育施設の保育料補助を行うべきと求めました。

子ども本部長答弁
・第2期保育基本計画に基づき着実に整備を進めるとともに、今後の待機児童の状況等を踏まえ、対応の必要性を見極めた上で、検討して参りたい。
・公有地活用は引き続き積極的に取り組み、マッティング型は2012年度中に5か所の募集を行う。
・認定保育園の認定については本年4月には待機児童対策として対応がはかれるよう、現在、認定の手続きを進めている。
・ 認可外保育料補助については、2012年9月を目途に認可外保育事業の再構築に係る基本方針を策定する予定になっており、その中で検討していくと答えました。

引き続き、安心して働くことができる保育所整備、待機児童をなくすために取り組んでいきます。