2月6日、午前10時から中央児童相談所、午後は南部児童相談所を訪問し、児童虐待の相談、対応について伺ってきました。
児童虐待の通告・相談が07年度は493件から、08年度は増加し700件をこえるのではないかとのことでした。いたましいことです。
通告・相談がはいると48時間以内に調査、安否確認を行い対応しますが、ことはこどもの命や心身の発育におおきな障碍をもたらしてしまうだけに、機敏で適切な判断と対応が求められます。
地域の連携、区役所での母子保健、生活保護、こども相談窓口や保育園、学校との連携を強化しつつ、児童相談所が専門機関としての権限と大きな役割を担っています。
1人のケースワーカーが100ケース前後を担当、緊急対応や定期的なフォローを週3~4回行なうケースも含まれているというのですから、これは大変な激務です。
人員増と体制の強化がなんとしても必要です。こども家庭センターと新中央児童相談所、中部児童相談所、北部児童相談所の体制をつくる他、一時保護所の定員拡大と施設整備、養護施設の整備構想も伺いました。
児童虐待はこどもを抱えて孤立する母親をたくさんうみだしている社会背景が根本にあるのだと思います。安心して子育てができる人の輪・和とこまやかなこそだて支援、安心して暮らせるセーフティーネット、いじめをなくすとりくみなど、総合的な取り組みが必要だと痛感した一日でした。