10月17日、健康福祉委員会で、平成14年に竣工した川崎市消防局総合庁舎を視察、消防・救急活動の作戦拠点となる消防司令センター、作戦室等をみてきました。
わずか1秒の差が被害の明暗を分けるといいます。最新のITを駆使した消防司令システムが導入され、24時間365日休むことなく市内全域を見守っています。
119番通報の受信と同時にコンピューターによる処理が開始され、通報者の住所と付近地図がワンタッチで表示、コンピュータの車両情報から災害現場の近くに位置する車両を選別し部隊を編成するとのこと。付近の消火栓の位置、災害弱者、他の消防車の位置情報、現場への進路の危険物情報なども表示されるとのことです。
全ての緊急車両に搭載されている車載指令端末装置には、消防司令センターから送信した指令、道路障害なども表示され、遠回りや引き返しを防ぎ、刻々と変化する車両の状態、位置を自動的に管理し、車両の到着時間、放水開始時間、終了時間などが印字されるのも驚きました。
通常7席で運用する消防司令センターの指令台が大規模災害時には14席に拡大されるとのこと。
指令センターには13人の職員が2交代で仕事しているとのこと。現場経験を10年以上積んだ人が業務に付いているとのことです。始終緊張していなければならないのですから相当のストレスだろうと思います。腰痛のない人でなければ困難との説明でした。
庁舎は免震構造となっていて、地下の鋼棒ダンバーを見てきました。
市民の命と財産を守るための拠点ですから視察も大変緊張しました。