待機児童、計画では減るはずが増加
4月1日現在、認可保育所に申し込んでも入れなかった児童数は1954人。そのうち待機児童は713人です。(待機児童とは、表1のようにその人数から認定保育所や保育ママなど市の施策で対応している児童数を除外した人数)
2012年に待機児ゼロを目指す「保育緊急5カ年計画」を策定した07年の待機児童は465人でしたからそれよりも増加。人口増加のうえに深刻な不況で共働きしないと生活が苦しい人が急増し、入所申請は計画より3年も早く到達。
不況で共働きをしたいと仕事を探す人は入所選考基準のEランクです。Aランク(月20日以上、1日7時間以上就労)でも待機が多数いるなかでとても入所できない実態です。(表2)申請する人が全員入所できるよう緊急に規模とテンポを抜本的に引き上げることが必要です。
表1 平成21年4月保育所利用申請・入所待機状況 (こども本部)
区分 ………………………………… 平成21年4月……平成20年4月
利用申請者(A)…………………………16,384……15,013
入所児童数(B)…………………………14,430……13,475
入所していない児童数(A―B=C)……1,954…… 1,538
市の保育施策で対応している児童数(D) 1,241…………955
認定保育園対応児童数…………………………205……………189
おなかま保育室児童数…………………………363……………400
家庭保育福祉員児童数…………………………51………………33
かわさき保育室児童数…………………………134…………… 24
産休・育休中の申請者…………………………182……………128
第1希望のみの申請者…………………………306……………181
待機児童数C-D=E……………………………713……………583
表2 ランク別待機児童数
Αランク 159人
Bランク 102人
Cランク 78人
Dランク 92人
Еランク 282人
表3 区別推移…H20年度……H21年度
川崎区………………140人………150人
幸区…………………95人…………95人
中原区………………89人…………109人
高津区………………101人………119人
宮前区………………67人…………95人
多摩区………………84人…………111人
麻生区………………27人…………34人
高津区は今年も2番目に多い区です(表3)。今年度60名定員が1か所新設されるだけでは到底解消されません。緊急対策がどうしても必要です。