このまちで子育て

小児救急医療体制について質問しました

2009年7月7日

小児救急医療体制について質問しましたこどもの病気は急変することが多く夜間、土日・休日の救急体制の充実が必要です。北部圏域の北部小児急病センターは、川崎市医師会の協力を得て運営され、2次救急は多摩病院が担っています。南部小児急病センターは川崎病院病内に設置され川崎病院がにない、2次救急は2次輪番当番病院が担っています。
ところが、この間、2次輪番病院は稲田登戸病院が閉鎖、小児科医師の不足等で聖マリアンナ医科大学東横病院、聖マリアンナ医科大学病院がはずれ、今年4月から帝京大学医学部付属溝の口病院がはずれました。

そのため、南部圏域の2次輪番は日医大小杉病院,川崎協同病院、関東労災病院に加えこの4月から総合高津中央病院の4つの病院が曜日により分担していますが、第1、第3、第5日曜日の輪番体制がとれなくなっていることから、体制を早急にとるよう求めました。

小児科医師の不足で救急ストップが
また本来3次救急をになう川崎病院が1次救急を担当しているため、重症入院患者、入院患者の受け入れや緊急な帝王切開がはいると、医師が拘束され救急ストップが生じています。

南部小児急病センターにおける救急ストップは07年度、年間で123回、延べ14120分にものぼりました。川崎病院では医師不足が大変な中、小児科医師を2名増員したことで08年度は、110回、述べ13041分に多少減少しました。特に小児科医師1名の宿直体制である平日の救急ストップ回数が86回で、2名体制である土日、急祭日の24回を大きく上回っているということでした。

こうした事態の解決のためには、南部小児急病センターを北部小児急病センターのように、医師会に協力を求め開業医との地域連携で運営することができないか質問しました。
このことはこれまでも何人もの議員が質問し、健康福祉局長は医師会との協議をしていくと答弁してきた問題です。

根底に全国的に極めて深刻な小児科医、産婦人科医師の不足がある
そのため、北部小児急病センターの医師の確保についても苦慮している状況と伺っているので、引き続き医師会や関係局と協議していくということでした。また医師不足は深刻な状況のため、ただちに南部小児急病センターの小児科医師を確保するのは困難であり、さまざまな機会をとおして小児科医師の確保に係る抜本的な対策を国に要望していくという答弁でした。

医師の養成数と診療報酬の抜本引き上げが急務となっています。同時に子供の病気は急変することが多いゆえに自治体の対策も急務です。国への要望を強めると同時に医師会、病院協会との協議も粘り強く行うよう求めました。