このまちで子育て

久地小学校の教育環境を守る諸課題について

2010年3月30日

●久地小学校の教育環境を守る諸課題について質問

市教育委員会は久地小学校の児童増加の推計をH22年度862人・25学級からH27年度1202人・34学級と推定し、隣接地に新グランド整備と現敷地内に校舎増築を発表〔昨年12月〕。「増築はH22年度中にリース方式で2階建て、9教室を建設しH23年度から供用。新グランドはH22年度前半に実施設計を行い、後半からH23年度前半にかけてグランドと付属施設設置工事を行い後半から使用開始」の計画です。

●増築と新グランド整備中の体育の授業や校庭での活動はどうなるのか?
▲教育長は「この間の校庭が狭隘になる期間の体育や戸外活動について、多摩川河川敷等、学校に近い場所を代替グランドとして使用できるよう調整を進めている」と答えました。
*多摩川河川敷への往復の交通安全対策や現地の安全をどう確保するのか、この間の体育の学習権は守られるのか等の課題があります。取得地の何割かの土地を先に整備してグランドとして暫定使用できるよう検討をすべきです。

●新グランドにトラックや充実した教育環境のためのスペースが必要だが?
約6500㎡を活用して複合化を行うとのことですが、まずは運動会のできる十分なスペースやトラック、教員室のブース、放送設備、トイレなど教育環境の充実、確保が重要です。
▲教育長は「学校の教育活動や各種行事に対応できるよう、付属施設の設置を含め必要な整備を進める。グランドのスペースは学校や地域の利用を踏まえ検討している」と答弁。
*可能な限り早く工事に着手し、新グランドの使用開始を早くすべきです。新グランドのセキュリティーや道路横断の安全対策はハード、ソフト両面で学校側の意見要望を十分尊重した万全な対策を求めました。

●増築がなぜプレハブなのか、耐震や安全性は大丈夫か?
▲教育長は「重量鉄鋼造で十分な耐震性を確保するとともに10年間の賃貸借期間の必要な維持管理を継続する。全教室に冷暖房設備を設置する」と答えました。

●今の児童増加の推計が、なぜH18年の新校舎建設前にできなかったのか?
H18年度にも児童増加に対応するために新校舎を建設しました。地元にはこの前から大規模マンションができるのに推計は本当に大丈夫かの声がありました。
▲教育長は「学区内の新たな住宅開発で出現した0~3歳の幼児人口が、当時の平均的な出現数よりも大変多かった」と答えました。
*情報収集や推計の甘さを指摘せざるを得ません。今回H27年度までを推計して対応策を出していますが、またわずか数年後に同様なことが起こらないとは限りません。正確な推計を行うことと、教育環境を守るには中長期的な対策こそ必要です。

●本校舎の老朽化や児童増加に伴うプールなど諸整備が必要では?
本校舎は築後43年経過、老朽化対策が急がれます。耐震化はH15年度に実施しているが窓や古いトイレは早急に対策が必要であり、プールも児童増加に対応が困難で循環式でないため水温確保の対策や職員室のスペース拡充等の対策が必要です。
▲教育長は「設備の老朽化への対応は、H22年度に窓ガラスアルミサッシ化工事を予定している。トイレ快適化を含め全市的な計画の中で、設備の整備を検討し、施設全体の底上げを進めてまいりたい」「児童増加に伴う設備整備はプールを含め、老朽化の状況を確認し、教育活動に困難の生じないよう必要な修繕等を検討していきたい」と答弁。
*老朽化と過大規模校化の対策、早期改築あるいは大規模改修が必要になると考えます。

●取得地の複合化の基本的な考えかた,庁内の調整、スケジュールは?
▲総合企画局長は「本市全体の行政需要や分野別の行政計画などを踏まえ庁内調整を進めている・今後のスケジュールは久地小学校の整備に支障が生じないようできる限り早急に取り組んでまいりたい」と答えました。
*幼児人口が大変多いということから、近隣保育園の新年度の入所申請も特に乳児が入所枠をはるかに超えた(ある園では1歳児枠3人に対し42人の申請があった)と聞きました。教育環境の充実・確保を柱にすることを基本にしながら、こうしたことも視野にいれ、地域の状況やニーズを把握し、適切な整備を関係局長に要望しました。

●保護者のみなさんへの説明、地域開放が盛んな学校ですから地域のみなさんへの説明や意見を把握することを要望しました

●市が「取得地に保育施設と複合化する」と発表
3月26日、市は取得地内に定員120人の保育施設を整備すると発表しました。整備はH23年度、開設はH24年度です。