このまちレポート

相模原市の中学校給食を視察しました

2013年6月7日

P10904615月27日に相模原市の中学校給食の取組をお聞きし、試食もさせていただきました。相模原市では市内地域を5つのブロックにわけ、まず2つのブロックを平成22年11月から開始し、残り3つのブロックは平成23年10月から開始しています。

次代を担うこどもたちが健やかに育つ環境づくりを推進するため、安全で栄養バランスのとれた給食の提供が必要と考えて実施した。アレルギー対策やお弁当を持参したいという生徒や保護者に配慮することから、早期に実現可能な、弁当併用によるデリバリー方式の完全給食です。

市の栄養士が作成した献立表に基づき、民間事業者の調理場で調理されて、中学校に搬送し生徒、教師に提供しています。このデリバリー方式は学校に給食調理場の整備をしなくてもすむので、導入にあたって初期投資経費を大幅におさえることができる利点があり、また、食缶を使用せずに個人別のランチボックス(主食・副食別)を使用することで、教室内での配膳作業を要しないことから、中学校での日課への影響を最小限にとどめることができるとのことです。

とても合理的だと思いました。特に川崎の中学校では、デリバリー方式のモデル実施をしたことがあるのですから設備もあります。やろうと思えばすぐにでもこの方式ならできると思いました。

1食600円で、保護者負担は300円です。実際に試食させていただきました。
食育の取組として感心したのが、生徒たちが、栄養バランスを考え、相談しながら献立をたてたのを、栄養士が一部手直しをするものの、生徒がつくった献立を基に調理することもあるとのことです。これこそ生きた食育だと思います。

実際に試食させていただきました。豚肉のデミグラスソース、マッシュポテト、キューリのごま和え、フレンチサラダ、どれもおいしく、優しい味でした。ご飯に最後に牛乳もいただくとおなかがいっぱいになります。

保護者向けの試食会を行ったあとの感想文もみせていただきました。『育ち盛りのこどもにとって、とてもありがたい』とのこと。また説明してくださった課長さんは「献立てをつくる市の栄養士が、だしにこだわり、切り方ひとつにもおいしさにこだわり、その熱意に支えられている」とのことでした。
川崎市の栄養士も、体の基本ができる中学生に、きっとそういう仕事やりたいと思っているだろうなと思います。

川崎でも一刻も早く踏み出したいですね!