このまちレポート

川崎地域腎臓病連絡協議会と懇談しました。

2013年8月5日

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市内の透析患者さんと透析施設で透析を受けている患者さん等530名で組織されている「NPO法人川腎協」と6月26日、懇談しました。

 

会員のほとんどが1日4〜5時間、週3回の透析療法を受けることにより、生命を維持しておられるとのことです。

医療費について、「重度障害者医療費助成制度」がありますが、神奈川県が2008、09年に、窓口での一部負担金の導入と年齢制限(新たに障害者になる年齢が65歳を過ぎると対象外に)、さらに所得制限を追加したことで、各自治体が県が削減した分を負担しています。透析患者さんたちは就職できない方も多くまた少ない年金収入に頼って生活されている方も多いなかで、重度障害者医療費助成制度はまさに命綱です。このままの継続をしてほしいという要望は、医療的ケアが常時必要な全ての重度障害者の皆さんの共通の強い願いです。

また、長期透析による合併症の増加や透析導入年齢の高齢化に加え、日常生活や通院に介護を必要とする透析患者が増え、通院に関わる問題が切実になっているとのことです。

自分で歩くことが困難なかたに車いすで安心して通院ができるように送迎を行うサービスが、福祉有償送迎サービスですが、運送がおおむねタクシーの半額、ドライバー不足、車両にかかる経費、燃料の高騰等で運営が困難になっているとのこと。福祉有償送迎サービスへ事業者への救済を含め通院送迎対策、予算策定を要望したいとのことです。

通院困難な患者が増加している現状で通院すらかなわない透析患者にとって透析施設が併設された低料金の老人保健施設、特別養護老人ホームを是非つくって欲しい。また災害発生時の透析治療を確保する対策が必要です。市内の透析設備をもった総合病院を各区の拠点病院として位置づけ、透析に必要な水、電気が一切止まらない設備を要望されています。本当に切実な要望ばかりです。