このまちレポート

子母口小学校・東橘中学校の合築に伴う地質調査、家屋調査について

2013年10月2日

「高津区子母口字舟河原731番地」これが子母口小学校の位置表示です。風景12

「ふながわら」という地名について、「川崎地名辞典」によると「江戸名所図絵」に、「その昔、やまとたけるのみことが、東の征伐に向かう時に、ここ『舟河原』から船に乗って出かけた旧跡」という内容の記述があり,いにしえに想いをはせるものです。「元は水田のみであった」とも記述され、地元の方々から聞くと「田んぼを埋め立てた地域で水害が頻繁におき、その都度舟をだしていた。」ということです。地盤がどうなのか、地質の状況がどうなのか、合築の基本設計に入る前に地質調査を行うことになっていたので、教育委員会とまちづくり局に、文書で質問をしました。(なお、今議会に合築の改築工事請負契約の締結について等3本の議案が提出されています。3日の最終日に採決が行われます。この議案についての態度や考え方は別途後日報告いたします。)

地盤の強度や土質は

「2011年12月から2012年1月にかけてボーリングなどの地質調査を敷地内の6カ所で行った。地盤の強度は、地盤面より1から2メートルの表土部分は、軟弱な埋土層だが、その下部は粘土質と砂質土で構成され、地盤面より26メートル付近には、十分な強度を有した砂礫層がある。改築校舎の基礎の設計には、これらの地盤状況を考慮して建物の安全性の検討を行い、地盤面より26メートル付近を支持地盤として、周辺住民に配慮し、低振動、低騒音工法により杭を埋設する設計になっている。」との回答です。

地下水対策は

「地下水位は、地盤面より約1メートルから1,5メートルと浅い位置であることが確認されている。建物基礎の深さは約3メートル必要であることから、掘削時の排水に伴って近隣の地下水位が低下することによる地盤沈下を防ぐため、掘削を行う際の土留めには、通常用いられる「親杭横矢板工法」ではなく、地下水の流入を抑制する効果のある「シートパイル工法」を採用し、施行を行う。」との回答です。

家屋調査は

解体工事は終わっていますが、解体中の騒音と振動がかなりあったと聞いています。解体前の家屋調査はどの範囲で行ったのか。影響はどうだったのか、また今後についての対応も聞きました。「解体工事を行う前に平成25年4月より6月まで子母口小敷地の近隣家屋28軒について事前調査を行った。今後については、事前調査を行った家屋について事後調査を行う。今後の改築工事,東橘中学校の旧校舎の解体工事、屋外付帯-工事についても近隣の方々に不安を与えないよう、工事敷地近隣の家屋調査を行ってまいる」との回答です。

家屋調査は、敷地に面した1列の28軒に行ったということですが、2列目からは影響が出ないと考えているのか。体育館の工事のときは2列目についても行ったと住民の方から聞きました。1列目ではない住民から解体時の振動等の影響と思われるひび割れ等についての相談や申し出に対し、どう対応するのか?と質問したところ『調査対象から外れた市民から、家屋のひび割れ等についての相談や申し出がされた場合は、住民,市担当者、施工者立ち会いの上、損傷の状況を確認し、工事に起因する損傷であると認められた場合には、ひび割れの補修を行う等、適切に対応してまいる』という答えでした。

住民説明会の開催を

工事について、説明会を開催し、住民の皆さんに丁寧に説明を行っていくとのことです。