このまちで子育て

4月22日川崎市立多摩病院児童虐待防止委員会の取り組みをお聞きしました

2010年4月26日

2010年4月26日

   幼い子どもが親から虐待を受ける、本当に痛ましい報道が続き、 そのたびにこんなことがあってはならない、何とか防ぐてだてが必要と強く思います。

    多摩病院石田 神奈川県保険医新聞の1月25日号に、川崎市立多摩病院の児童虐待防止委員会のとりくみが報道され、共産党市議団は4月22日、お話を伺いに多摩病院にいきました。
この委員会の委員長である生駒小児科部長と医療ソーシャルワーカーの澤口さんよりその活動内容を伺いました。
   市立多摩病院は川崎市北部の救急、災害時医療など急性期医療を担う中核病院として設立されましたが、このような取り組みを行っていることを新聞で始めて知りました。
   委員会は小児科、整形外科、脳神経外科、産婦人科等の医師のほか、看護師,心理士、保育士、医療ソーシャルワーカーら多科、他職種の19名で構成されているとのことでした。
虐待された疑いのあるこどもを診察した医師からソーシャルワーカーに連絡が入り、ソーシャルワーカーの判断で委員会が緊急招集される仕組みとのことでした。
これまでも同じ箇所の骨折が複数回続いた乳児が、開業医から紹介された事例もあったとのことです。
こどもの命を救うこと、そして母親や父親にたいする支援も必要なことから、早期に発見し、専門機関や行政機関との連携も密にとりながらのとりくみです。
今、お医者さんや看護師さんは通常業務をこなすのも大変な激務の中で緊急招集もあるこうした取り組みを行うのは大変と思いますが、子どもと保護者の双方を救うために、医療者としての責任を果たす役割があると、お二人の方は静かに熱くかたってくださいました。
   それにしても緊急招集があるこうした取り組みは診療報酬に反映されていないとのことですが、今日的に重要な取り組みですから社会的な評価、位置づけが必要と思いました。