議会活動報告

名古屋市はこどもの医療費助成(中3まで)だけでなく、高齢者にも独自の医療助成を実施

2013年11月18日

介護保険612日の名古屋市の視察項目2つ目は、「福祉給付金・福祉医療費給付制度」です。名古屋市は中学3年生まで医療費の無料化を所得制限なしで実施していますが,高齢者にも所得制限はありますが、寝たきり・認知症、高齢障害者に独自の医療費助成を行っています。

後期高齢者、または70歳以上の方で,

① 3ヶ月以上寝たきり(完全な寝たきりでなくても入浴、排泄に介助を要する人も対象となる場合もある)で,本人所得が特別障害者手当の範囲の人

② 3ヶ月以上認知症で本人所得が特別障害者手当の範囲の人

対象者は 寝たきり、認知症両方で19,100人とのことです。 財源は 県費1/2、市費1/2、 70歳〜74歳、75歳以上の市民税課税世帯の方は全員市費

③精神措置入院、結核措置入院等の該当者

④75歳以上の方で,障害者医療費助成又はひとり親家庭等医療費助成の受給 要件該当者

障害者医療費助成制度も、精神障害の1級と2級の方が助成の対象になっています。川崎は長い間の家族会の方々からの強い要望活動の結果、やっと精神障害者1級の方に対して今年の10月から対象になりましたが、2級は対象外としています。その他、川崎で実施していない腎機能障害は4級まで,進行性筋萎縮症は6級まで,自閉症と診断された方も助成対象に拡大しています。

これらの制度は愛知県の制度があり,そのうえに市が独自で対象者等を増やしている制度もあります。愛知県は平成12年8月に「一部負担金制度」を神奈川県のように導入しましたが、住民の理解を得る事は難しいと判断して翌年、平成13年4月に凍結し、現在に至っています。当事者や市民の声を反映しているのです。この点でも神奈川県とは姿勢がちがうとおもいました。