このまちレポート

柿生学園と川崎授産学園を訪問しました

2013年11月27日

建物の修繕や老朽化対策が必要とのご意見を伺っていましたので、11月25日、障がい者支援に長年取組んでおられる柿生学園と川崎授産学園を議員団で訪問しました。

柿生学園は在宅生活が困難な重度の知的障害者60名の入所施設であり、日中も紙のシュレッダーや空き缶のリサイクルCIMG3243等、その方の興味や関心、ニーズに合わせた生活介護の支援を行っています。どなたもそれぞれの役割をもって活動に一生懸命取組んでいらっしゃいました。重複障害や行動障害のある方々も生活しておられるとのことですが、その役割がある事で、生活が安定するとの施設長さんのお話に納得です。

短期入所は宿泊4名、日帰り5名を受け入れていますが、とても希望が多く、2ヶ月前の予約があっという間にいっぱいになるそうです。まさにフル活動で、力を入れてマネジメントされているとのことです。

開設は1986年で、課題の一つに施設の老朽化対策があるとのこと。園内を見させていただきました。確かに雨漏りの痕跡が天井にいくつもみられます。

施設の老朽化対策として、20年先を見通した改修が必要で、その際には、地域で生活する方々を支えるために、現状でもニーズが非常に多いショートステイなど在宅支援を拡充したいとのことです。

午後には、川崎授産学園を訪問しました。学園長さんからお話をお聞きし、中を見せていただきました。入所支援と日中の生活介護は50名、短期入所は4名の定員です。腐葉土づくりや手工芸等様々な活動を行っています。ティッシュペーパー入れを布で縫って製品に仕立てておられるかた、松ぼっくりをツリーにデコレーションしておられるかた等、どなたも一生懸命集中して取組んでおられました。

CIMG3247川崎授産学園は、開設は1981年で33年経過しています。もともと山林地を造成して建設したとのことで広大な敷地を有しています。バリアフリーになっていない事と県の急傾斜地に指定されていますが、地盤と雍壁に亀裂がみられる箇所もあり、具体的な方針や内容も添えて、建て替えの要望を市に提出されているとの事です。拝見して、安全対策としてその必要性は非常に大きいと思いました。

柿生学園と川崎授産学園を視察させていただいて、共通の認識をもちました。

いま,障害をもつ方が増えています。また障害者の方々の高齢化が進んでおり、その対策が求められている事。川崎市は入所施設が少ないのですが、現在、入所施設をつくるには、神奈川県の認可が必要ですが、なかなかその許可がおりないことを考えれば、既存の施設の老朽化対策として、それぞれの施設長さんが言われるように、求められるニーズを付加して立替や大規模改修等を行うことが必要と思いました。2カ所とも、障害者支援の長年の実績をもっておられ、地域に定着しています。市としての対策が求められると思います。