群馬県は、中学3年生まで少人数学級や少人数指導を行っています。先の高崎市片岡中学校から前橋市に移動し、群馬県庁でその取組を勉強してきました。
「ぐんま少人数クラスプロジェクト」とは…
〇小学校低学年は30人以下学級、中学年は35人以下学級、高学年は40人以下学級の編成により,スムーズな学年移行のなかで、発達段階に応じた適切な指導を行い,児童の基礎学力の定着や社会性の育成をはかれるようにする。また高学年については,算数の少人数指導を行う事で児童1人ひとりに対するきめ細やかな指導の充実をはかる。
中学校第1学年については,35人以下の少人数学級を行う事で、中1ギヤップを解消し,中学校生活により適応するための支線体制を強化する。
中学校2・3年生は数学の少人数指導により, 生徒一人一人に対するきめ細かな指導を充実させ,基礎学力の確実な定着を図る。
〇発達段階に応じたきめ細かな学習指導や小学校から中学校への円滑な接続を実現するため、小学校高学年において理科を中心に教科担当制を推進するというものです。
昨年494校対象に実施した調査では、少人数学級を行っている小学校低、中学年では「とてもそう思う」との教師の答えが多かったのは、学習面として、「ノートの取り方、家庭学習の仕方等、学習習慣に関する指導をしっかり行う事ができる」「一人一人の理解の程度を把握し、個に応じた指導ができている」また生活面では「児童一人一人の声に耳を傾け,毎日多くの児童に声をかける事ができている」「児童の人間関係を良く把握し、問題行動等への早期発見、対応ができている」でした。
中学生では、学習面として「一人一人の発言を生かす授業実践ができる」学習習慣に関する指導をしっかり行う事ができる。生活面では「生徒一人一人の声に耳を傾け,毎日多くの生徒に声をかける事ができている」「生徒の人間関係をよく把握し、問題行動等への早期発見、対応ができている」の生活面の回答は小学生よりも多いのが特徴だと思いました。
このプランには群馬県の県費が大分投入されている事が,市町村の負担を緩和しています。どの子にもゆきとどいた教育の保障のために県の強い姿勢を感じ、神奈川でも是非と思わざるをえません。