5月12日は京都市の産業技術研究所とメディア支援センターを、13日は神戸市の保育所整備マッチング事業と都心オフィス等立地促進事業について視察しました。
京都市産業技術研究所は歴史と伝統のある繊維技術センターと工業技術センターを統合して平成22年10月に設置され、染織技術や繊維材料をはじめ、高分子、金属、窯業、表面処理、バイオ、デザインにわたり、幅広い分野の研究、企業の皆さんへの技術支援を行っており、京都の中小企業を始めとする事業者の経済活動を「技術面」からサポートする産業支援機関です。
設置されている京都ものづくり協力会は約890社を束ね、京都酒造工業研究会や西陣織物研究会、京都合成樹脂研究会など12の研究会をもち、商品開発技術の研鑽や異業種交流の場として活用されています。化学、技術、技能の三位一体の支援を行い、役割は・ものづくり中小企業への技術支援、 ・新産業創出への挑戦 ・伝統産業進展への支援を行っています。
「あの装置があれば」「機器が高額で自社購入できない」等の相談には、研究所にある機器装置を使い、機器の使い方も専門の研究員にバックアップしてもらえる。「共同で研究するパートナーが欲しい」「生分分析が必要」「部品加工で困っている」等の相談にものります。また、「京都の伝統産業の職人になりたい」人には、西陣織、京友禅、京焼、清水焼、京漆器等の伝統産業技術者を育成する研修を行うなど人材育成も行います。
京都の伝統技術と先端技術を融合させ,新たな京都のブランドの創出で中小企業のした支えと成長支援を担う取組が勉強になりました。
(写真は、京都市産業技術研究所1階の漆塗りエレベーターです。耐久性に優れた漆塗りと加飾の伝統技術を活用しています)