13日の委員会視察2日目は神戸市の保育事業と都心地域オフィス等立地促進事業についてです。
神戸市の保育マッチング事業は、横浜市や川崎市を参考にしてはじめたとのこと。この事業は、認可保育所の土地や小規模保育施設に利用できる空きテナントを募集し、運営を希望する法人に紹介する事業です。確かに川崎市は共産党市議団がマチング事業を提案し、平成22年度から実施されています。
小規模保育施設とは3歳未満児を対象にした定員6人から19人の小規模な保育施設で、保育ママもこの事業にはいるとのことで、保育ママ用の物件を公募するのは全国初めての取組とのこと。認可保育事所の土地についてのマッチングは平成23年度から行っていましたが、待機児童の中でも特に1,2歳児が多いため、平成25年度から両年齢層を預かる保育ママ用の空きテナントも同時に募集することとしたそうです。
神戸市の認可外保育施設は、この小規模保育施設だけだそうです。神戸市の保育所定員21,457人(H26年4月現在)中、グラフで読み取ると小規模保育施設の定員は650人ほどでしょうか。平成26年4月1日現在の待機児童はすでに123人と明示されていました。この123人は認可保育所に入所できなかった人数から小規模保育施設に入れた子どもを引いた人数です。単純明快なので早く待機児童数が発表できるのだと思います。平成26年度に1400人の受入れ枠の拡大を考えているとの事ですから、来年4月にはゼロのみ通しがあるのではないかと思われます。
本市は待機児童数はまだ発表されていません。例年ですと5月末です。本市は認可外保育施設が大変多く、平成25年4月現在の定員は、川崎市認定保育園2040人、お仲間保育室323人、かわさき保育室315人、川崎認定保育園489人、保育ママ107人と大変多く、認可保育所にはいれない承諾数が2762人(今年2月時)と大変多くてもこれら認可外保育施設に入所できると待機児童にはカウントされません。つまり引き算されるのです。
神戸市の待機児童解消策は認可保育所の整備で行い、待機児のなかで1,2歳児が多い事から小規模保育施設をはじめたことがわかりました。
神戸市の平成26年4月の人口推計は153万6203人だそうです。本市より10万人程多いのでしょうか。保育所定員は21,457人に対し本市は20,325人。ですが、株式会社の認可保育園は3カ所のみだそうです。本市の企業参入は昨年度で68カ所です。ここも大きな違いがあると思いました。昨年視察した名古屋市では昨年度時点で企業参入はゼロでした。調査した北九州市でもゼロです。神戸市でも特段そうした説明はなかったのですが保育の市場化にたいする市の姿勢を私は感じました。
入所申請数の傾向をお聞きした所、ここ3年くらいはほぼ横ばいだとのことです。毎年新たな申請が1,200人から1,600人規模で増える本市とのちがいがこの点でもあると思います。
5月末になると本市の認可保育所入所状況と待機状況が発表されると思いますので、分析してしっかりした取組をしなくてはならないと思います。