これまでの経過
市の行革により、旧西部公園事務所は,平成22年4月、高津区役所建設センターと統合され、現在の道路公園センターに再編整備されました。公園事務所の建物の活用について、周辺の自治会町内会から地域開放についての要望が区役所に寄せられ、平成21年から協議をしてきました。「高津区市議会議員懇談会」としても、地域開放等の有効活用に向けた全庁的な検討を行うよう、予算要望を行ってきました。
しかし、管理の手法が厳しいという事で平成24年3月、区役所に、要望の取り下げのもうしでがあり、その後は,高津区市議会議員懇談会の予算要望は橘公園周辺の環境整備のための予算要望に変わりました。
昨年12月議会で、試算マネジメントの観点から緑の活動団体等への有効活用ができないかという質問が他会派の議員からあり、市長が「地域コミュニティーの場等としての活用が考えられる事から今後、橘公園の整備を進める中で地域の皆さんのご意見を伺いながら検討を進めてまいりたい」という答弁がありました。
有効活用についてその後の検討状況など質問
最近、有効活用が出来ないかとの要望があり、23日、有効活用についてその後の検討状況を質問しました。
建設緑政局長は「施設の維持管理のための人員や費用の問題などの課題があるが、地域コミュニティの場などとしての活用が考えられる。現在、近隣で活動している緑の活動団体などに対し利用要望についてヒアリングしている。事務所の有効活用に対しては、橘公園全体のあり方についても検討する必要がある事から、今後,関係局区や地域の皆様のご意見を伺いながら公園施設にふさわしい活用方策を検討していきたい」と答弁しました。
私は、管理運営を住民任せでは住民の負担が大きすぎる。橘公園に近い橘出張所が鍵の管理などを含め管理運営にかんでくれればという住民の意見を紹介し、地域の意見をしっかり聞いてほしいと要望しました。
橘公園の防災機能について
また、今年の3月に建設緑政局は、身近な公園の「防災機能に関する基本的な考え方」を発表しました。その内容と橘公園など面積が1ヘクタール以上ある公園の防災機能について質問しました。
局長は『公園は市民に身近なオープンスペースであり、災害時に果たす役割が大きいことから、防災機能の向上をはかる。今後は各区と連携し、個々の公園において、求められる機能を整理し、災害時利用想定図の作成や、具体的な施設整備を含む「身近な公園の整備実施計画」を順次策定する。また1ヘクタール以上の公園は,災害発災直後については一時避難所として、その後の復旧までの段階においては、一時的な避難生活場所や救援・復旧活動拠点としての利用を想定している』と答弁しました。
そこで私は、橘公園に隣接する東橘中学校と子母口小学校は、蟹ヶ谷、子母口、子母口富士見台、明津、久末の一部の「地域防災拠点」となっているがその世帯は9千余の世帯と2万人以上にのぼることから、橘公園の防災機能の役割は重要と考える。幹線道路沿いに位置し、本下水も整備されている橘公園にマンホールトイレの設置が出来ないか質問しました。
総務局長は「公園へのマンホールトイレについて、帰宅困難者の立寄りが想定される幹線道路沿いの広域避難場所である大師公園、小田公園、富士見公園、中原平和公園に整備してきた。橘公園を始め公園におけるマンホールトイレのあり方については、今後、災害時におけるトイレ対策全般について関係局と協議する中で検討して参りたい」と答弁しました。