このまちレポート

一般社団法人川崎市自閉症協会のみなさんと懇談しました。

2014年7月21日

DSC01546今年,一般社団法人としてスタートした自閉症協会の明石会長さんを始め会の代表の方々と、7月16日に懇談しました。

明石会長さんは,上海で講演会をなさり帰国したばかりということでしたが、精力的にお話ししていただきました。

自閉症のお子さんの特徴とどう接したら,どう言葉掛けをしたら、不安やパニックを起こさないのか、コミュニケーションがとれるのか,具体的な事例をお話してくださり、元保育士の私としてはとても説得力のある興味あるお話でした。

「伝え方を工夫しよう!具体的・視覚的・肯定的な言葉をかけよう。」すると「やるべき行動がわかる。行動できたら褒める事が大切。褒められる事で自己肯定感が育つ」と言われました。本当にそうですね。

間違った理解や不適切な対応のために生じる本人たちの情緒の不安定さや対人関係のトラブル、さらにパニック他害自傷などの問題行動など、本人や家族は悩んでおられるといいます。こうした特性を理解した専門家や支援者の養成が必要であるとのお話に本当にそうだと思います。

要望事項は

・自閉症など発達障害の特性を理解した相談員のいる相談支援センター、安心して暮らせるケアホーム、体 験利用や緊急時のショートステイなど、身近な住み慣れた地域のなかで安心して暮らせるよう、人や場所の設置や増設などを要望します。

・ 自閉症など発達障害を理解し、専門性をもって支援できる保育士、医師、教師、相談専門員、ジョブコーチなどの育成研修を早急に行い、関係機関に複数名の配置を要望します。

・ 『発達障害手帳』を発行して、教育や就労などの配慮を行いさらに生涯に渡る総合的な支援が充実するよう要望します。この必要性は,特にアスペルガーの場合は知的レベルが高いので、知的障害手帳はとれない。今までは統合失調症などと診断されるなど精神障害者手帳となる。しかし、知的とも精神とも違うことから「発達障害者手帳」を発行してもらいたいというものです。なるほど。これは必要なことだと納得です。

・ 災害時に安心して避難できる場の確保及び地域住民への理解を要望する。啓発活動への支援をお願いします。

・ 障害者虐待防止や市民後継人の養成など、障害の特性を理解した権利擁護支援システムの構築

・ 雇用促進や就労継続のため,就労の場の創設、自閉症に配慮した就労支援を要望します。

 

等の要望事項でした。

拠点となる事務所が必要となっているというお話に、一般社団法人格を取得され、旺盛な活動をされている川崎市自閉症協会として事務所は必要だと思いました