17日精神保健福祉家族会のあやめ会のみなさんと懇談しました。とても大勢のかたが参加してくださいました。
主要な要望事項として
一つ目が、 在宅の当事者や家族への訪問型福祉サービスの充実を。当事者が安心して在宅生活を継続するにはホームヘルプ、生活訓練、訪問看護などの包括的な福祉サービスの提供と家族支援も含めた多岐にわたる訪問型支援が必要でこれらのニーズに応えられるよう支援体制の強化を要望する。最も切望するのは、引きこもり状態にある当事者を医療につなげる糸口を見つけることで、この面での専門家の支援がもとめられるということです。
昨年も引きこもりの方への支援の要望がだされました。「相談支援センターに電話しても、家庭訪問を当事者の方が納得していないと行けませんで終わってしまい、少しも発展しないで困っている」と言われました。しかし、一昨年視察した広島市では、民間に委託している「ひきこもりの相談支援事業」では、まずは親御さんの相談にのることを継続する事で、まず親御さんの意識が変わると子どもさんが少しずつ人を許容するようになり、そうすると家庭訪問を受けても良いというように変化していくという実践を聞きました。それが引きこもりの特徴だといわれました。子どもさんが納得するまでの支援を親御さんと共有しながら進めてこそ、相談支援事業といえるのではないでしょうか。
個別的配慮が必要な障害児者支援です。川崎市の相談支援センターが再編され3障害の相談をうけることになりましたが、先日の自閉症協会でも言われた事と共通します。その障害にあった専門家の配置と人でが必要です。
二つ目が退院後の地域移行のために、『桜の風』のような「宿泊型自立訓練施設等の拡充」を求めるという要望ですが、「桜の風」に再編する以前の,生活支援訓練センター「もみの木寮」と比較すると、定員が減少しており、地域移行支援の進展に見合った拡充をしてほしいというものです。
三つ目が、地域移行の受け皿となるグループホーム、作業所などの増設と運営に対する各種助成措置の継続を要望するというものです。関連して、障害者総合支援法で認められたサテライト型グループホームの利用年限が3年と決まっているとの事です。期限が迫ると精神的不安が強くなるかたもおられることから、3年の期限をなくしてほしいという要望です。
また、地域活動支援センターでは、利用されるかたが『2時間以上』の実績でないと補助金の算定がされないことについて、精神疾患の特性上、2時間以上の利用が困難な方も少なくないことから「1時間以上の利用」に変更して欲しいという要望で、これも当然だと思います。
その他、重度障害者医療費助成制度に、長年の要望であった「精神障害者も対象に」が、昨年10月から適用となりました。しかし1級の障害者のみで、2級の方は対象外であることと、入院は対象となっていません。是非、2級の方と入院の医療費も対象にしてほしいとい言う要望です。
私達も代表質問で2級の方も対象にととりあげてきましたが、これからも、入院も対象にという事を含めて取組んでいきたいと思います