このまちレポート

18日、川崎市育成会手を結ぶ親の会の皆さんと懇談しました

2014年7月24日

DSC01617知的障害のある方の親の会として長年、障害者福祉の充実を願って活動されてきた育成会の皆さんとの懇談では、「昨年度は、国連の障害者権利条約批准、障害者差別解消法案、成年被後見人の選挙回復などの成果に結びつける事が出来たけれども・・・」、「障害者も親も高齢化が進み、いわゆる親亡き後のことを考える際には、地域で安心して暮らす事の出来る支援体制はまだ十分ではありません。障害者とその家族が地域の中で誰もが安心してくらせる事が本会の願いです」と冒頭会長さんのご挨拶がありました。『親亡き後』の心配は、いかばかりかと本当に思います。

そうした意味でも、入所施設の整備についてはなんとしても南部地域に必要と考えます。健康福祉委員会でも同主旨の請願について、毎年のように全会一致で採択してきました。

また在宅生活を支えるグループホームの増設も、これまでの計画は年80床ですが、これ自体はほぼ計画を達成できるようですが、来年度からの計画にもっと増やす事を盛り込むべきと考えます。利用者が安心してくらせる24時間体制や質の高い世話人さんの配置の要望も当然ですが、そのためには運営費の加算なしには困難です。是非、増額が必要ですね。市営住宅の立て替え時にはグループホーム枠をとって欲しいとの要望も納得です。

医療について、重度の知的障害の方が病気やけがをした場合、入院先を探すのが困難で、主治医から連絡しても受入れてもらえない事があるとの事ですが、精神に障害のある方々も精神科の病名を言うと他科救急の受け入れを断られる場合があると言われていましたが、障害のある方々が、その事を理由に必要な医療をうけられないという事は、本来あってはならない事だと思います。

医療ではもうひとつ、「市立川崎病院は、重症心身障害者対象のショートステイを受入れているけれども、酸素ボンベなど医療的ケアの必要な重度の知的障害者へのショートステイは受けてもらえないので困っている。是非市立病院で受けてもらいたい。」という要望がありました。酸素ボンベ持ち込みは、対応が出来ないと言われるそうですが、市立病院で出来なければどこがやるというのでしょうか。

親が高齢で体調を壊した時がとても心配と言われていました。

ショートステイの確保については、共通した要望と思いました。緊急預かり用として、通所施設にショートステイの受け入れ体制をつくってくださいという要望もありました。

介助者のバスのフリーパスについて、昨年度から12歳未満の重度・中度以外の介助者に対するフリーパス等が対象外になってしまったが、もとに戻してほしいと言う要望です。フリーパスは、これまで市営バスのみ使用できるフリーパスから私鉄も含めて使えるようにした、しかしその一方で、軽度の障害者の方及び介助者についても対象外にするなど、結果として後退させました。

私達は,対象者を削減するのでなく,従来の制度をそのまま継続して、そのうえで、私鉄にも使えるよう前進させるのが、本来のやりかたで、障害者の移動の権利を障害の程度に関わらず保障すべきと考えて、質問を行ってきたことも発言させていただきました