このまちレポート

高津区身体障害者協会の新春のつどいと川崎市心身障害者成人を祝う会が開催されました

2015年1月17日

阪神淡路大震災から20年の今日、障害者のみなさんの大事なつどいにふたつ出席しました。

「高津区身体障害者協会の新春のつどい」には30人程お集りでした。

私が高津保育園で働いていた時のお父さんがいらっしてたので、「まさひろ君お元気ですか?」とお聞きすると今、銀行の課長さんをしていらっしゃるとのこと。4人のお父さんになっているとのこと。何十年ぶりかでお話し出来て本当にうれしかったです。

挨拶で、「今日は大震災から20年目の日。今朝のNHKで家が壊れて被災した桂文珍さんが,こんな時に落語をやってよいのかと悩みながら行なった落語に、被災者の皆さんが笑ってくれたことに大変励まされた。その経験から、私の使命は震災で壊れないものをつくる。それは笑い。笑いを届けるのが私の使命です」と言われました。

政治の使命は何だろうと思いました。命を守る対策と体制をつくることだと思います。障害をもっている方が被災した時に福祉的な支援と医療の支援をしっかり受けることが出来る「福祉と医療のネットワークづくり」が大切。例えば透析患者さんが被災したときも透析治療が保障されなければならない、その体制をつくることなどが必要。等を話させていただきました。

午後1時半から、市民プラザで「心身障害者成人を祝う会」が開かれました。養護学校を卒業して2年。卒業した学校の先生からおひとりおひとり名前を呼ばれて個性あふれる返事をしておられました。まさに晴れ姿です。代表のお二人の成人の誓いがとても感動しました。仕事に誇りを持って打ち込んでいる姿、ご自分を客観的にしっかり見つめ、お母さんに感謝の言葉を述べておられました。温かい感動のうちに式がおわりました。

追記

阪神淡路大震災の被災者のための「借り上げ復興住宅」の入居者が、20年経って、退去しなければならないとのこと。当初は恒久住宅とされていたのに、市から突然言われたのが3年前。この間、多くの人たちと助け合いながら暮らしてコミュニティーをつくってきたのに、と多くの方々が継続入居を求めているとのこと。孤独死が昨年だけでも40人にものぼったとのこと。継続入居を認めるべきです。

また災害援護資金は返済が一生終わらないと今も苦しんでおられる77歳の方の記事も読みました。被災後200万円をかりたとのこと。返済を続けてきたが今でも145万円残っている。年金が減り、月1000円づつ返すのもきつい。頭からその返済が離れないとのこと。

当時の政府も自治体も個人の財産保障は補償できないと、個人補償を拒否したことから、いまだに借金返済に苦しまなければならない。しかしその後、政治の壁を少しずつ崩し、自然災害の被災者を支援する「被災者生活再建支援法」も広範な市民と日本共産党などの運動のなかで実現したという。しかし、阪神淡路大震災の被災者には適用されないとのこと。何とも理不尽です。

自然の災害は防げなくても、政治の力で被害は減らすことが出来る。被災者に寄添い被災者を中心にした政治が求められると思います。