7月17日川崎市自閉症協会の代表理事をされている明石洋子さんをはじめ代表の方々と懇談しました。自閉症、アスペルガー症候群などの障害を現在、「自閉症スペクトラム障害者」と称されているとのことです。
発達障害者支援法が制定されて11年でしょうか。来年4月から「障害者差別解消法」が施行されます。明石さんは自閉症は見ただけでは支援の仕方や回りの方々の当事者への関わり方の配慮、合理的配慮が分かりにくい、まだまだ正しく理解されていない、誤解があるというのが現状ですと語っておられました。
でも、お子さんの成長を支援してきた自らの実践から、自閉症スペクトラム障害者にたいする愛情と確信に満ちておられ、いつも勉強になり、刺激されます。そう、「具体的、肯定的」なことばかけと「視覚的」に情報を提供する事が大切という事を、今回も話されました。
発達障害者支援法は、療育、教育、就労などライフステージに応じた支援(一生涯、一貫した支援)を謳っているけれど、支援する方の「心のバリアフリー」がないと、この子がなにを困っているのか、困リ感をどう解消するのかがわかってもらえない。要望は、「特性を理解した専門性のある相談支援専門員のいる相談支援センター、感性と専門性のある支援員のいるグループホームなどの居住支援施設、身近な住み慣れた場所で利用でき、親亡き後も地域の中で安心して暮らせるよう、人や場所の設置や増設など福祉サービスの充実を願いたい」というものです。
差別解消法は、「合理的配慮の不提供は差別」と明記している。この「合理的配慮」が出来る専門性をもつ保育士、医師、教師、相談支援専門員、施設職員、世話人などにたいし、早急に育成、研修を行なう事を要望したい。
「世界自閉症啓発デー」の4月2日をブルーライトアップ!で理解を広げましょう
自閉症スペクトラム障害者が地域で安心して生活していく為に、地域住民の理解は不可欠であり、その為に川崎市民への啓発活動への支援をお願いしたい。特に「世界自閉症啓発デー」=4月2日に行なわれる、本協会の「ブルーライトアップ事業」を今年、ラチッタデッラと川崎マリエンで実現できたが、場所をもっと広げ,市民の自閉症スペクトラム障害者への理解を広げていきたいとのことでした。