9兆円以上の資金をかけてJR東海が2045年の開業を目標に整備しようとするリニア新幹線の整備計画に対し、地下40mもの大深度トンネル内での事故が起きたときの安全性、地下水への深刻な影響は避けられないのではないか、人口減少に向かうのに、孫子の代まで負の遺産の付けを回すのではないか、トンネルを掘る大量の土砂の搬出や工事車両の走行による渋滞や騒音など、健康や環境悪化等に対する意見が住民から多数あがっています。
9月7日畑野君枝衆議院議員や参議院南関東ブロックの椎葉かずゆきさん,市民団体(リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会)と一緒に、建設予定の区の県会、市会議員も加わってリニア新幹線の川崎市内の建設予定地をバスで視察しました。
私は新城駅から合流し、立坑(非常口)を2つ建設予定のJR貨物梶ヶ谷ターミナルをみました。立坑の土砂だけでなくトンネルを掘った土砂もここからほり上げて行くとの事で1カ所5,000㎡もの広い敷地が必要との事です。隣接するコカコーラの工場も壊して立坑の敷地として規模を拡大する計画です。周辺のマンション住民には、工事の騒音や粉塵等の影響が懸念されています。共同代表の天野さんと山本さん,石川議員から分かりやすい説明がありました。
土砂を搬出するダンプは、馬絹交差点で1時間に最大85台、排気ガスによる健康や環境被害が心配されています。
その後,市古議員と私は,宮前平駅でバスをおりましたが、一行は途中、本村衆議院議員と宮本衆議院議員も合流し、犬蔵3丁目から麻生区片平まで、通行ルート、立坑計画地を見て回りました。川崎市内ででる建設発生土と工事車両は420万立メートル、4トントラックはなんと100万台といわれています。
共産党は「リニア新幹線の建設に反対するー東海道新幹線の地震・津波対策、大震災の鉄道復旧こそ」を求める党の見解を発表し、リニア新幹線の問題明らかにして住民の皆さんと一緒にとりくんでいます。