26日、「まじわーる宮前」の開所式に参加しました。宮前区障がい者福祉拠点施設と地域の交流の場である「宮前区地区会館」が合築した建物です。
「まじわーる宮前」は、馬絹交差点の道路に面する4階建ての建物です。単に交差点の交わる場所にあるからではなく、障がいのある人も地域の人もみんなが交わるという意味の施設とのことです。会場一杯の参加者でした。
福祉拠点施設は、川崎市の『特別支援学校等卒業生対策に伴う障がい者通所事業整備計画』に基づき、通所の生活介護事業の他、切実な要望になっている短期入所、日中支援事業、生活支援センターも併設されています。生活介護のかたの夕方支援も行なうとの説明がありました。社会福祉法人みのり会が運営します。
開所式では、感動的な場面がふたつありました。ひとつは、障がいをもつ二人の利用者の方から、設計事務所と建設事業社の社長さんに、感謝状が読まれ贈られたことです。その感謝状も、利用者のかたの書道の作品で、芸術作品のようでした。司会の山中さんから、『この作品は彼が行間も字の形もこれでなくてはならないという、こだわりの名作品です』との紹介がありました。
もう1つが、保護者の代表のかたのあいさつです。はじめてみのり会が設立したプレハブの小さな作業所の開所式で,利用者が一人一人将来なにになるかの夢を語ったところから出発した。障がいのある子どもを持ったことで随分悩み落ち込んだが、やがて吹っ切れたときは、そんなに昔のことではない。なかまのみんなと一緒だったからふっきることができたと、そしてこの施設が出来たことの感謝が述べられました。一言一言に思いがこもったお話でした。
開所式が終わったあと、内をみせていただきました。廊下が広くてゆったりしているのと、壁に、みのり会の運営する施設で利用されている方々の絵が展示されていましたが、とても素敵な作品で、まさに芸術作品でした。
障がい者福祉の拠点施設と地域交流の場がスタートします。住み慣れた地域で安心して豊かにくらすことができる施設としてその活動に注目していきたいと思います。