認可保育所の入所申請、過去最大を更新
就学前児童の33.68%に。(昨年31.03%)
今年4月の認可保育所の申請(下の表の△)は、全市で27,576人、就学前児童数の33.68%にのぼり、過去最高の申請でした。市は4月1日現在、認可保育所に申込んで入所できなかった人数が2,554人(下表のア)なのに、待機児童は6人(カ・昨年は0)と発表。理由は毎年のように、イからオの項目の計2,548人を待機児童から除外しているからです。毎回報告しているように,入所できなかった人数を待機児童に認めるべきと6月議会で要求しました。
表 |
2016年4月 (高津区) |
2015年4月 |
就学前児童数 |
81,878 (13,129) |
81,418 |
▲認可保育所定員 |
24,739( 3,795) |
22,869 |
△認可保育所申請数 |
27,576( 4,569) |
25,264 |
入所児童数 |
25,022( 4,082) |
23,033 |
ア、入所保留児(不承諾) |
2,554 ( 487) |
2,231 |
イ、市の保育施策で 対応している児童数合計 内訳 市認定保育園対応児童数 おなかま保育室対応児童数 一時保育対応児童数 幼稚園預かり保育児童数 事業所内保育対応児童数 ウ、産休・育休中の申請者数 エ、第1希望のみ等の申請者数 オ、主に自宅で求職活動を行う申請 カ、待機児童数 |
1,411( 284)
1,107( 191) 131( 44) 166( 49) 1( 0) 6( 0) 461( 77) 503( 79) 173( 47) 6( 0) |
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◆ 申請の大幅増について、川崎市は、若い世代の転入増で就学前児童増加していること、大規模集合住宅入居者の申請率が非常に高く、入居開始後から暫くの間上昇する傾向にあると分析しています。市の計画「子ども未来応援プラン」の「保育の確保方策」による今年度の計画は、25,832人ですが、実際の保育所定員は24,739人(▲)。計画より既に1,093人不足しています。
共産党議員団は、経済的理由で保育ニーズは増大し続けているとし、3月予算議会で,2016年度当初予算による定員増が、1,390人ではとても足りないと指摘し、国の「安心子ども基金」等を活用して緊急に整備計画を増やすべきと質問しました。
◆505人分の補正予算が組まれるも
ニーズに追いつかない実態が
その結果、6月議会で505人分の定員増の補正予算が組まれたことで、来年4月の保育所定員は26,634人になりました。しかし今年4月の申請は27,576人(△)ですから、来年4月の不足は明らかです。市は「子ども未来応援プラン」で、来年度の確保方策の目標値を28,002人としているのですから、目標値に見合う整備計画をたてるべきと求めました。
《保育士確保と処遇改善は急務》待遇改善を要求
保育士の賃金は全産業平均より月10万円少ないとされていますが、2015年度の国の公定価格は月20万円弱で非常に不十分です。「こども子育て新制度」になって、民間の認可保育園の給与体系が、従前より減額されることのないよう、対応すべきと質問。子ども未来局長は「本市独自の処遇改善の上乗せを行なうことで職員1人当たり月17,100円の賃金改善をはかった」と答弁しました。
石田議員は、国に対し、①全産業の平均並みの賃金を保障する公定価格の設定、②勤続11年以上は見込まれていない昇級財源の確保 ③国の職員配置基準を改善するよう要望することを求めました。
また、公立保育所の非正規保育士の賃金は、今年8年ぶりに20円あがって有資格者は1,060円になりました。横浜市は1,224円で、せめて横浜市並みにするよう要望しました。