議会活動報告

大山踏切の安全・渋滞対策について 一般質問その3

2016年7月25日

石田一般質問写真随分遅くなってしまいましたが,6月20日に行なった一般質問その3を報告します。「 」内は建設緑政局長の答弁(概略)です。

3月の市主催の都市計画道路溝ノ口線の事業計画説明会において、住民から、沿道からの利便性の確保、駅へのアクセス性などの意見・要望がだされました。意見要望に対する市の対応について「今後、用地取得の進捗と道路工事の具体化に合わせて、ご意見を伺う場を設けるとともに、できる限り丁寧な説明を行ない、整備に対するご理解・ご協力を頂きながら事業を進めて参りたい」

現在の取組状況は「本年度は用地測量を行ない、秋頃を目途に地権者の方々に用地補償の説明会を開催する予定」

事業期間「大規模な工事となるので工期は概ね6年から7年を想定しており、工事着手までの用地取得期間を見込むと10年を超えるものと考える」

その間の応急対策について工事にあたり、線路や踏切などの改良が必要となる場合もあるので事業進捗を踏まえながら、JR東日本と踏切対策の可能性について検討して参りたい」と答弁しました。

下りの遮断時間の短縮化について 12月議会で、下り電車の遮断時間が上り電車より1分程長いがこの時間短縮が図れれば、渋滞対策になるとの住民意見を質したところ、「下り電車は溝ノ口駅に進入する際、遮断機が閉まり、駅を発車し踏切を通過するまで遮断していることから、下りの遮断時間が長くなっている」との答弁でした。「賢い踏切」の導入で下りの遮断短縮化についてJRへ要望を求めました。

6月議会で再度質問したところ、「すでに『賢い踏切』を導入しており、また、運行ダイヤの調整による短縮化に向けた取組を実施していることから、これ以上の対策は難しいと伺っている」との答弁でした。

最後に私の【意見要望】の文章です。

「既に賢い踏切を導入しているとのことです。ホームページを見ますと、「賢い踏切」の導入をした南武線「津田山第2踏切」ではピーク時、導入前50分03秒から導入後41分05秒へ8分58秒の短縮、宿河原第2踏切では35分44秒から17分37秒へ18分06秒短縮効果があるとのことです。

下り電車が、溝ノ口駅に進入する際の警報開始ではなく、発車数秒前の警報開始のシステムができないかと考えたのですが、そのためには,踏切内の安全を確保するようなシステムがあわせて必要とのことです。私鉄ではそうした事例があるようです。

先週の6月17日に国土交通省は「踏切安全通行カルテ」を公表しました。国土交通省では平成19年4月に緊急に対策の検討が必要な踏切として1,960カ所の踏切を抽出、公表し、対策を講じてきたとのことです。このたび,新たに、通学路における対策が必要な踏切や、事故が多発している踏切を追加、1都7県で766カ所の「踏切安全通行カルテ」を作成し、踏切の現状を見える化しつつ、今後の対策方針等をとりまとめ、今後の対策の実施に当たってその基礎とするものとのことです。

「大山踏切」は当カルテにおいては、事故多発踏切となっています。都市計画道路溝ノ口線は10年を超える事業です。工事完成までの間の,踏切内の安全確保ができ、かつ下りの遮断時間の短縮が図られるよう、JR東日本に要望していただくことを求めます」