このまちレポート

「私はあんたの味方やで!」映画「さとにきたらいいやん」を観ました

2016年8月8日

0001麻生区のアートセンターで、ドキュメンタリー映画「さとにきたらいいやん」を観ました。日雇い労働者の街と呼ばれてきた釜ヶ崎で、0歳から20歳までの子どもが無料で利用できる「こどもの里」が舞台です。大阪在住の重江監督が7年かけて取材した初監督の映画とのことです。どうしても観たくていろいろあったけど、観にいきました。

学校帰りに遊びにくる子、一時的に宿泊する子、様々な事情から親元を離れている子、そして親や大人たちも休息できる場として、それぞれの家庭の事情に寄添いながら地域の貴重なつどい場として活動してきました。

子どもたちがふざけあったり、遊び学ぶ、こども同志のぶつかり合いも大人の支えのなかで話合い納得しながら生活する。

一旦母親と帰宅するけど、やっぱり“さと”で泊まりたいともどってくる子どもをしっかり受け止め宿泊させ、母親も支える。子どもの里で暮らしながら、卒業して介護の仕事につくことが出来、皆に祝福される。金銭管理の指導をするスタッフ。こどもに全力で向き合う職員、食卓を囲む温かい食事、これが何より大事かなと。そして、受入れながら、全力で妥協をしないで立ち向かう姿に本当に感動しました。

地域にそっくりなじむ「こどもの里」です。地域の祭りや集会にも一緒にまるごとなじんでいます。「こどものさと」は、地域のなかで社会の縮図を見て、感じて学んでいる。

子どもを取り巻く環境が厳しさを増し、家庭や地域において孤立したり、生きづらさや不安を抱える子どもが増えています。子どもの心に寄添い、ありのままの自分が認められる、子どものSOSを受け止める大人の存在が今、求められていると思います。地域における居場所づくりを川崎でどう進めていくか課題と感じている時に観た映画でした。

「わたしはあんたの味方やで」こどもたちの遊びと学び、生活の場、こうした居場所である「こどもの里」、川崎でも今求められています。