10月20日、市議団は新潟県と新潟市に日帰りで視察に行きました。
午前中、少人数学級の県の取組を新潟県教育庁義務教育課からお聞きし、午後は新潟市の木戸中学校に伺い、校長先生と市教委の課長さんからお話をお聞きし、教室を案内していただき授業の様子を見せていただきました。
〈4年間で小3から中3まで一気に少人数学級を推進〉
新潟県は,平成13年度に小学1,2年で32人以下学級を実施。その後平成24年度は小学3年でモデル校3校を指定し、検証を実施し、一定の成果を得て平成25年度小3で35人以下学級を実施。昨年度のモデル校3校と学年進行した4年でも効果検証を実施した結果、「学力が向上した」「学級生活の満足度が上がった」「児童生徒間のトラブルを早期に発見出来た」という肯定的な評価で、翌平成26年度には小4、小5、中1にまで35人以下学級を拡充、平成27年度には小6、中2、中3に35人以下学級を拡充し、義務教育の全学年で少人数学級を実施しています。小3年から中3まで下限を25人とし、25人を下回る場合の36,37,38,39,40人の学級が出来る学校への支援として加配をするなどゆきとどいた支援を行なっています。
〈加配教員は国加配を活用〉
平成24年度から27年度まで4年間で一気に小3から中3まで拡充するスピーディーな取組がなぜできたのか。事業実施のための加配教員は、全て国加配の研修等定数加配を充てているとのことです。まさに新潟県あげて少人数学級を実施しているということがわかりました。
〈30人のクラスの授業の様子〉
午後は木戸中学校を訪問しました。30人以下のクラスもあり教室の空きスペースが授業の落着きとゆとりを生み出していると感じました。先生も生徒の声も静か!校長先生は一人一人に目が行き届くといわれ、市教委の課長さんも、政令市移管後もこのまま少人数学級を続けたいと、現在検討しているとのことです。
〈川崎市では〉
ひるがえって川崎市。現在、35人以下学級は小学1,2年生だけです。いくつかの学校で、県の加配教員を活用して少人数学級を行なう学年がありますが、その結果の報告を読めば、その効果は歴然としています。確実に先生方や保護者から、是非少人数学級を続けてほしいの声が上がっています。その声に川崎の市教委も応えるべきとあらためて強く思いました。
午後の2つ目は「新潟市障がいのある人もない人も共に生きるまちづくり条例」についてですが、報告は後日にします。