このまちで子育て

すすめる会主催「なぜ保育園が足りないの 私もかがやきたいのに」に参加

2016年10月3日

川崎市男女共同参画センター協同事業として、川崎の男女共同社会をすすめる会主催の学習会が、スクラム21で行なわれ、各会派の女性議員に是非参加をとご案内をいただき、参加いたしました。参加した議員は吉沢章子さん、河野ゆかりさん、渡辺あつこさんと私でした。総勢で47人の参加だったとのことです。

ゲストスピーカーとして、*保育園のそばに転居したパパ *ワーキングマザー交流会のメンバーの方 *看護師のママの発言の後、会場から質問や意見等がたくさんでました。

ゲストスピーカーの方からは、

育休あけの1歳からお子さんを入れようとしたがほぼ無理、年度途中もほぼ不可能というのがわかって、あわてた。食育、園庭、人員配置などから、認可保育園を希望し申請した。すぐ近くに公立があったが、3年後に民営化と聞き、どこがやるのかわからなかったので希望しなかった.認可保育園をもっとつくってほしいと思っている。認可にはいれたが、遠いので麻生区に引っ越した。

8歳の上の子どものときより、今のほうが厳しくなっている。

アフターフォローで認可外に。その後、託児所に移ったが狭いので3歳児以降認可に申請し、新設の認可保育園に入所できた。大きくなると認可外から認可に移るのも、こどもにとっては環境が大きく変わることがストレスになるのでそのまま認可外にいると言う人もいる。育児休業明けの認可保育園への申請が難しくなっているが、正社員に戻れるいすがあるのに入れない現状がある。区役所にいくと仕事が決まっているかと聞かれ、ハローワークにいくと預けるところがあるかと聞かれる。卵がさきか鶏が先かの様な現状で親にとっては深刻な状態。

上の子のときは保活と言う言葉はなかった。はじめは院内保育に週3日預け、その後保育ままに。毎日外で遊ばせてもらいとてもよく見ていただき、おかげですくすく育っているが、大きくなると集団保育が必要になるので認可に入れたいと思っている。 などがはじめに語られました。

会場からの発言とゲストスピーカーの方も加わり、又、最初と最後には私たち議員からも一言づつ発言を求められました。

5ヶ月のお子さんをもつ保護者の方、育児休業中だが、保育所にはいれるかどうかわからない。しっかり育児休業とりたいし、労働環境をよくしてほしいと考えている。

非正規保育士をしているが、国家資格なのに時給が非常に安い。正規と同じ仕事もしているが職員会議に出れないので、情報共有できない。8年たって今年やっと20円上がったが、やる気がこの程度でよいのかとおもってしまう。仕事にみあう賃上げを。

参加していた学生さんから、保育と労働は密接に関係していると思う。また、乳幼児のときは大事なのは子どもの心と体を作り、コミュニティーをつくる第1歩。大人のエゴではなく、子どもの心を大切にしたい。園庭、食育、十分な保育士配置が大切と思う。保育の量と質も大事。

高架下の保育園にはいれたが、心配だった音の問題、園庭が狭い、日当たりの問題は、入ったら感じない。とてもよい保育園。雨でも庭にでられるし、園庭がなくても近くの公園があれば散歩に行ける。大事なのは、子どもの人数に見合う保育士の配置と広さと思う。

ゼミの生徒さん7人と一緒に参加された大学の先生からは、イギリスでは、認可外はひとつもなく、認可をとらなくてはならない仕組みになっていて、保育士の資格がない人は仕事ができない仕組みであるが、日本には認可外が多数ある。認可外についてどう考えるかと言う問題提起もありました。

認定(認可外)と認可保育園と両方経験したが、認可外だからだめと言うことはないが基準を満たしていることが大切と思う。親は基準をみたしている所を選ぶのは当然。自分の目で保育園を見て選ぶことが大切。

まちづくり、都市計画の観点で見ることも必要で保育のことだけ議論してもだめと思う。今の、社会の非正規問題、うつやひきこもり、介護など多様になっている。町の中で、保育や介護などができるすみやすいまちを目指したい。

保育士の労働環境は厳しい.賃金も見合っていない.その環境をかえていかないと保育士があつまらない。

まだ書ききれないですが、会場には、現場の保育士のほか、弁護士、社会保険労務士、小学校の教員も参加され、様々な分野から保育を見つめるとても良い学習会だったと思います。

私からは、就学前児童の増加や高層マンションが林立し入所申請が増えている.今すぐ預けて働きたいなど経済理由も高く、保育所がくらしのセーフティーネットの役割を増している。

・ 保育所のニーズが増大しているが、今年度予算の整備内では、来年度の定員数が、今年の申請数より少ない現状から、もっと整備が必要。

・ 認可がよくて認可外が悪いと言うことはないが、大切なのはこどもの育ちを保障するために保育士配置基準をよくすることが大切で、認可保育園の配置基準と同等にすることが必要と質疑してきた。

・ 保育士の確保と待遇改善も車の両輪で大切。

・ 育児休業明け等の1歳児の保育園入所の困難から、法律で保障されているのに、期限いっぱい取得できない厳しい現状の打開が必要。基本的には、ゼロ歳から5歳児まで安定的に入園できる認可が大切と考える。今、お母さんたちが声を上げ始めている。そのこえを大切にしたいと思う

・ 園庭がない保育所が増えていることについて、規制緩和された結果だが、近くの公園が複数の保育園の園児でいっぱいになる現実があり、地域的にも、園庭がある認可保育園をもっと整備することが必要などを話させていただきました。

とても有意義な学習会となりました。企画し、準備された皆さん、ありがとうございました。