いよいよ1月から、犬蔵中と中野島中学校が自校調理場方式で、はるひの中と東橘中が小中合築方式で中学校完全給食がスタートしました。その他の学校はセンター方式により9月と12月開始です。文教委員会は、1月27日、犬蔵中学校を視察しました。
犬蔵中学校は、18学級、521名です。学校の敷地内に鉄骨2階建て建築面積約260㎡、延床面積約405㎡の自校調理場を建設しています。栄養教諭が1名配置されています。
校長先生はクラスの生徒が一緒に配膳の準備や片付けを行い、同じ給食を食べながら会話もはずみ、コミュニケーションが豊かになったと感じている。これから始まるセンター方式による給食も含め、学校生活が豊かになり健康な体づくりや食育が充実することを期待しているとお話しされました。
市の栄養士から献立の説明がありました.野菜を多めに、主食はごはんを中心に、市内産、県内産を中心に地産地消に配慮しています。お米や牛乳も神奈川産を使用していますとの説明でした。
次に保健委員会の生徒が作成したビデオを見ました。小学校の頃の懐かしい味!アンケート結果からのクイズで「小学校で食べた給食のなかで1番おいしかったのは、きな粉パンでしたが2位はなんでしょうか?」3択のなかで、回答はカレーライスでした。
「一番嫌いなものの1位は?」回答はトマト。では「トマトを使った献立にはどんな献立があるでしょうか?」回答はラザニア、とり肉のケチャップ炒め、ミネストローネ、ハンバーグ、カレーミート、カレースパゲティ等と続き、「どうやって大量の調理をつくるんでしょうか?」で調理員さんの写真紹介と大型の回転釜などで調理している写真等を紹介。調理してくれる人と顔が見える関係は自校調理方式ならではで、大切なことです。
最後に健康給食をめざして4点・主要食材は国産を使用 ・野菜多めとごはんが中心 ・和風天然だし、おいしい味付け ・人気ランキング献立、レシピ募集ありを押し出し、5人の作成者の顔写真で締めくくっていました。なかなか創意工夫され見応えがあるビデオでした。
実際に給食をいただきました。今日の献立はミニ中華ご飯(もち米いりごはん)、今日のメインのタンメン、イカのたつた揚げ、2分の1みかん、牛乳でした。薄味で野菜がたっぷり入るやさしい家庭的な味でした。
そのあと、いよいよ1階の配膳場所に移動し、給食当番が各クラスから給食を運ぶところをみました。配膳場所は東と西にあり、調理場から調理員さんが調理した食事やおぼん、食器などがいれられたコンテナを運び、とりにきたクラスの給食当番に渡していきます。1クラス14人の給食当番が、中央階段からおりてきて、配膳場所で受け取り、それぞれが交差しないよう東と西階段をあがる一方交通で移動します。
私たちが、1年生の教室がある4階にあがっていった時は、クラスで給食が配られていました。6人ずつくらいのグループにわかれていました。子どもたちの表情が明るくとてもうれしそうです。待っている生徒さんに給食おいしいですか?と聞くとおいしいです!の返事がかえってきました。私たちが1年生のクラスの様子をみている時に、栄養教諭の先生は各教室をみてまわられていました。中学校給食を通して生きた食育を進めるには、やはり、専門職種の役割が欠かせないと思います。
校長先生は、準備から後片付けまで含め40分間とのことですが、来年度からもう少し時間をとりたいと考え、時程の検討を行っているとのことでした。
センター方式は、9月と12月開始です。自校調理では栄養教諭がそれぞれの学校に配置されていますが.センター方式は学校には配置されず、調理をするセンターに配置されます。生徒たちが食べている様子が見られず、生徒たちと向き合うことができません.私たちは代表質問や文教委員会でも栄養士を学校に配置することを求めてきました.各学校が無理なら2校に一人等学校に配置することが必要と思います。調理場が想像していたよりも小さい建物で260㎡とのことです。自校調理方式がもう少し増やせるのではないか、そうした検討も引続きしていくことが必要と思いました。
児童生徒が楽しそうにしている所を見るとこちらも幸せな気分になります。元気をもらって帰ってきました。