このまちレポート

第20回核兵器廃絶のための高津区原爆展 今年は「プレ企画」

2017年8月25日

CIMG2348(1)毎年8月に高津区役所ロビーで行なわれている高津区原爆展ですが、今年は、プレ企画として、戦争体験と「人形劇」のつどいが、てくのかわさきホールで行なわれ、おもしろい企画だと楽しみにでかけました。主催は高津区原爆展実行委員会です。

CIMG2350(1)広島での被爆体験を山口淑子さんから、川崎での戦争体験を安藤八重子さんからお話をしていただきました。爆心地から1,3キロで被爆されたときに爆風で吹き飛ばされ,瓦礫の下に埋もれていた御家族の様子、その後、被爆者が次々亡くなっていった。自分は子どもを産めないと思った事、いまでも被爆者である事を語れないで苦しんでいる方々が大勢いる事など、核兵器の恐ろしさの実態を語られ、核廃絶のひばくしゃ署名にぜひとりくんで下さいと語られました。

安藤八重子さんは、戦争とは日常のなにげに行なっていることがなくなっちゃう事.世の中が少し変になってきたことに気がついた時に、声を上げなくてはいけないと思った。あの戦争のとき、教科書が「サイタ サイタ サクラがサイタ」から「ススメ ススメ ヘイタイススメ」に変わった。戦争は絶対やったらだめ、戦争でいのちをなくしたらだめ、いじめで死んだらだめ 生きなきゃだめ、いのちが何より大切 と強調されました。

そのあと、たかつ人形座による特別公演「しっぽをとられた狼」が上演されました。たかつ人形座、とても懐かしかっCIMG2352たです。高津保育園の保育士だった時に、年に1回人形劇を行事として行なっていましたが、たかつ人形座にも公演を何回かしていただきました。そのときに上演していただいた方が、まだ現役でがんばっておられ、40年余経っているのに、声が若々しいのには驚きました。小学生が大勢観に来ました。観ているこどもと人形との声の掛け合い、アドリブでさすが上手です。大人も楽しめました。

最後は「ヒバクシャ国際署名と核兵器CIMG2353禁止条約の現状」と題して、原水爆禁止日本協議会 事務局次長の土田弥生さんから報告を受けました。土田さんは今年の7月7日核兵器禁止条約が国連で採択されたその会議に出席したかたです。この禁止条約は歴史的な達成である事、ここまで来れたのは、こつこつ署名活動に取組んでいる不断の取組が実を結んだ事等が語られました。核兵器は不道徳、非人道的、正当化しえない違法なものとなった。被爆者の被害や苦しみが前文に盛込まれ、核兵器は再び使用されてはならないとしている。条約は第1条で禁止項目として全面禁止とし、開発、実験、生産、製造、取得、所有、貯蔵、移転、使用、威嚇の禁止としたこと等も紹介されました。唯一の被爆国である日本が会議に参加していないのは失望と怒りをかっていたことも紹介されました。核兵器と人類は共存出来ない.是非廃絶にむけ「ヒバクシャ署名」に取組みましょうとはなされました。