今日11月3日は憲法公布71年。
総選挙後に改憲に再び強い姿勢を示す安倍首相ですが、変えるのは憲法ではなく、憲法をないがしろにするアベ政治です。今日、手にした今週の日曜版に写真家の大石芳野さんの発言の記事に強く共感しました。
大石さんは「私は写真家として世界各地を訪ね、戦火のなかで生きる人たちと向き合ってきました。その中で、憲法9条が私と日本を守ってくれているという思いを強くしました。
戦争で家族や友人を亡くした人たちの話をうかがいながら、この国に、もし9条があったなら、この人は傷つかずにすんだのにと思い続けた半世紀でした。日本は憲法を変えるのでなく、むしろ世界に輸出すべきものです。9条の精神は世界に広がってほしい。・・・
日本人は憲法を守り育ててきました。憲法は生き物です。・・・
憲法があったからこそ72年間、戦争で人を殺さず、殺されずにこれたんです。戦後日本の平和が、憲法によって守られてきたことは確かです。
戦後、憲法を守ってきた日本人、先輩たちに乾杯!
これからも、80年、100年と、憲法9条を守り続け、戦争をしない国として世界をリードしてほしい。
本当にそう思います。安倍首相は与党が信任を受けた事を強調し、改憲に強い姿勢を示しています。しかし、自民党が得た比例得票は33%((有権者全体に占める絶対得票率は17%です)なのに、全議席の61%の議席を得たのは、もっぱら大政党有利に民意をゆがめる小選挙区がもたらしたもので、「虚構の多数」にすぎません。選挙後の世論調査でも国民は9条改憲を認めていません。
戦後、あの悲惨な戦争の惨餓を再び繰り返さないと誓った憲法です。
昨年86歳で亡くなった兄が2011年の正月に詠んで送ってくれた和歌
「和子の和 平和の願い込めし親 父母の話を聞きて 偲ばれ」
9条守れの声は、保守の兄の声でもあると思います。