今年の久地さくら祭りは、国が、2017年2月、売却するとしていた「かすみ堤」を、豪雨による水害の頻発や激甚化が想定される事から、防災、減災を図るため、将来に渡り国がかすみ堤を所有し河川として保全すると決めて2度目のまつりです。
今年のさくら祭りは晴天に恵まれました。花びらが時おり吹く風に舞って風情がありました。昨年より大勢の花見客だったのではないでしょうか。地元町会のみなさんが焼き鳥や豚汁等手づくりで用意する等、手作り感一杯のお花見です。
かすみ堤は、国土交通省の所有から財務省に移管され、堤防の役割は終わったとして突然売却すると住民に知らされたのが11年前、2007年でした。住民の皆さんは「かすみ堤を守る会」をたちあげ、京浜河川事務所や川崎市の環境局、高津区役所等に保存してほしいと要望し、私も同席させていただきました。そして、地域で署名に取組み、議会に請願を提出しました。2007年8月に全会一致で採択でした。
その後も、かすみ堤坊の歴史を学んだり、地域で水仙の花を植えたり、久地小学校の児童生徒が課題学習でかすみ堤をおとづれたり、保全にむけて、さまざまな自主的な取組を行いながら、2013年2度目の議会請願を提出、このときは趣旨採択でした。高津区市議会議員懇談会として毎年度市への予算要望に「かすみ堤の保全」をもりこんできました。
私は、2016年6月議会において、2015年9月の関東・東北豪雨において鬼怒川の堤防が決壊して甚大な被害が発生する等、台風や集中豪雨による水害が多発していることから、このかすみ堤を水害の被害から守るために防災の位置づけを上げて、保全するよう高津区長と建設緑性局長に議会で要望しました。折しも、国も検討を始めていたようで、もう少し待ってくれと担当者から言われました。地元のみなさんの粘り強い運動が実を結びました。今年もたのしく参加させていただき、およそ2時間、大勢の方々と交流できて、本当に楽しかったです。帰り円筒分水に寄って帰りました。花びらが水もに揺れていました。