川崎市の新たな税金のムダづかいとして3月議会で共産党議員団が告発した新たな鉄道計画「川崎アプローチ線」を視察しました。わずか延長3,3Kmのあたらしい路線に300億円も投入する計画です。
川崎アプローチ線とは、今は南武線の尻手駅が始発で浜川崎駅までの南武支線を川崎駅始発に変え川崎新町駅までの延長3,3Kmの路線を、30年も前に廃止になった貨物線の線路敷を活用し新設させるというものです。私たちは川崎ルフロン前に集合し、東海道線の線路側から現地を歩いて、前市会議員の宮原さん、佐野議員の説明をうけながら視察しました。
驚く事に、新設しようとする区域内には、すでに民家が建ち、市営住宅や4年前に新設された視覚障害者情報文化センターやこども文化センターなどが入る「ふれあいプラザかわさき」などが建っています。3月議会では、臨海部国際戦略本部長は立ち退きも否定しない答弁をしました。
そんなことまでして路線をつくる目的は、南武支線の終点「浜川崎駅」周辺の「南渡田地区」という広大な土地(今はJFE=旧日本鋼管の土地など)を新たな戦略拠点として開発し、そのために交通手段を整備するということです。これを決めたのは18年も前という事ですが、福田市長のもとで突如として復活してきました。
まちを分断して、巨額の税金を投入して、赤字になる鉄道を整備して新たな産業創出拠点として推進するーこのような際限のない大規模事業を推進する一方で福祉や教育を後回しにするやり方は改めるべきです。
現地を歩いてみて、改めてこの事業はやめるべきだと思いました。